シリコンサイクルとは? わかりやすく解説

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シリコン‐サイクル【silicon cycle】

読み方:しりこんさいくる

半導体市場の好不況の波。


シリコンサイクル

【英】silicon cycle

シリコンサイクルとは、半導体産業において見られる、約4年周期を持つ景気循環のことである。

技術革新スピード早い半導体産業では、設備投資在庫管理タイミング調整難しいとされており、製品世代が変わる時期に、需給供給バランス崩れやすい。好景気には大量に発注集中して供給不足するが、不景気に需要急減し供給過剰となる。

半導体業界における受給状況測る指標としては「BBレシオ」(BB ratio)と呼ばれるものがあり、シリコンサイクルの目安として使われるBBレシオは、主に半導体製造装置業界における出荷額に対す受注額の割合表している。月次の額では変動大きいため、業界全体の3カ月平均受注額を、同期間の出荷額で割って求めることが多い。

以前は、シリコンサイクルに業績大きく影響を受ける半導体企業多かったが、最近ではできるだけ落差抑えるよう各社さまざまな取り組み行っている。

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ムーアの法則

(シリコンサイクル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 15:50 UTC 版)

ムーアの法則(ムーアのほうそく、: Moore's law)とは、大規模集積回路(LSI IC)の製造・生産における長期傾向について論じた1つの指標であり、経験則に類する将来予測である。




「ムーアの法則」の続きの解説一覧

シリコンサイクル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 03:53 UTC 版)

Dynamic Random Access Memory」の記事における「シリコンサイクル」の解説

現在では、メモリ半導体メーカー各社は、パーソナルコンピュータ需要拡大する時期新しWindows OS製品登場するときなど)に合わせて量産体制拡大している。一方過去には「シリコンサイクル」と呼ばれるサイクルが、半導体業界景気の好不況循環主導してきた。パーソナルコンピュータ需要拡大等でメモリ製品不足すると、価格上昇するメモリ半導体メーカーは、上昇した価格旺盛なメモリ製品への需要基づいて将来への投資といった経営判断下し生産設備への拡大投資決定する。このとき、1社が生産設備拡大を行うだけでなく、ほとんど全てのメモリメーカーが生産設備拡大するので、生産ライン完成して量産移行する頃には需要拡大は既に終わっており、各社生み出す大量メモリ製品がほとんど同時期に市場あふれて価格暴落する。こういったサイクル過去数回繰り返してきたため、日本総合家電メーカーのように多く企業は、度々訪れ莫大な赤字に耐え切れず半導体ビジネスから撤退していった。このような経緯から、1990年代中期以降生き残ったDRAMメーカー各社は、過去失敗参考に、将来需要予測に対して細心の注意払いながら設備投資行い、かつ価格操作供給コントロールを行うことで、シリコンサイクルが起こらないように努めてきた。

※この「シリコンサイクル」の解説は、「Dynamic Random Access Memory」の解説の一部です。
「シリコンサイクル」を含む「Dynamic Random Access Memory」の記事については、「Dynamic Random Access Memory」の概要を参照ください。

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