鴨沢神楽とは? わかりやすく解説

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鴨沢神楽

名称: 鴨沢神楽
ふりがな かもさわかぐら
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 大債内野口傳斎部流鴨沢神楽保存会
選択年月日 1997.12.04(平成9.12.04)
都道府県(列記): 岩手県
市区町村(列記): 江刺市広瀬谷地田
代表都道府県 岩手県
備考
解説文:  これは東北地方広く分布する権現ごんげん】を舞わすことを主眼とした獅子神楽代表的な一つ早池峰【はやちね】神楽昭和五十一年重要無形民俗文化財指定)の系統のものである早池峰神楽の大償【おおつぐない】の野口宝乗院という修験者が、京都宮神楽斎部流を取り入れて、大債内斎部野口家流式という神楽流派をたてたといわれる。それが幕末東和町【とうわちよう】の晴山【はれやま】に伝えられ、さらに江刺市軽石かるいし】を経て明治初めに鴨沢伝えられた。鴨沢では堅固な神楽師伝承組織のもと、この流儀今日にまでよく守り伝えている(晴山軽石など他地域では、もはや不十分な形でしか伝承しなくなっている)。
 この神楽は、新山神社祭礼ほかで演じられるとともに明治五年以来毎年欠かさず権現舞による各家々巡り火防【ひぶ】せの門打ちを行ってきている。伝承演目には、儀式的な演目、「舞【とりまい】」「翁舞【おきなまい】」「三番叟さんばそう】」「四弓【よゆみ】」「【さかき】」「岩戸【いわと】」の式六番、「天女【てんによ】」「機織はたおり】」などの女舞おんなまい】その他、合計三十六番神楽があり、それに狂言十数番、さらに下舞【したまい】、権現舞とあり、他地域同種神楽比べて豊富な内容をもっている。女が袖をつまみ人差し指立てて後ろ向きになったまま幕を出てゆっくりと立ち上がり、それから上半身振り豊かに細やかな舞を見せる。女舞各所にこの種の手多用されているのがこの神楽特徴で、この点は早池峰神楽女舞それよりも美しい型とみる人もいる。
 以上のように鴨沢神楽は、神楽変遷過程を知るうえで貴重な伝承であり、地域的特色にも富んでいる。
民俗芸能のほかの用語一覧
神楽:  駒ヶ岳神社の太々神楽  高千穂神楽  高鍋神楽  鴨沢神楽  鷲宮催馬楽神楽
語り物・祝福芸:  一之瀬高橋の春駒  三河万歳



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