防府総合用水
乙井手幹線水路 | 疏水の概要 | |
■疏水の所在 山口県防府市 1,510ha ■所在地域の概要 山口県の中央南部に位置し瀬戸内海に面しており、一級河川佐波川の下流に発達した三角州と毛利藩政時代に造成された干拓(新田開発、塩田開発)によって県下最大の防府平野を形成している。市内北部は日本三天神の一つ防府天満宮の門前町として商業が発展、また古くから交通の要衝として発展した歴史のある市です。 ■疏水の概要・特徴 防府市は古くから農業用水をはじめ生活用水、工業用水とも一級河川佐波川水系に依存し発展してきた街で、特に農業用水は、市内全耕地の60%を佐波川に求めており、佐波川用水は農家にとって欠くことのできない大切な水として扱われてきました。 防府総合用水は、一級河川佐波川に架かる4ヶ所の堰を統合して、最上流部に総合的な取水施設として計画、昭和27年から7年の歳月を費やし昭和34年竣工したものである。フローティングタイプの固定堰、取水ゲート、土砂吐ゲートをはじめとし円筒式分水工により6本の幹線水路に分水するなどし、水利慣行に複雑な関係を生じていた地域の用水問題を抜本的に解消し、農業経営の合理化の基盤としての役割を果たし、現在の防府市の農業振興に大なる効果を発揮してきた。 又、当用水は、市街化区域内を貫流しており街へ潤いをもたらすとともに、産業都市防府の発展にも寄与してきたところでありる。 |
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