閘門と水路の寸法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 09:35 UTC 版)
「セントローレンス海路」の記事における「閘門と水路の寸法」の解説
海路を通航可能な船の大きさは、閘門の大きさによって規定されている。セントローレンス海路とウェランド運河の閘門は、全長766 フィート(約233 m)、全幅80 フィート(約24 m)、喫水30 フィート(約9.1 m)である。許可されている最大の船の大きさはこれよりわずかに小さく、全長740 フィート(約230 m)、全幅78 フィート(約24 m)、喫水26 フィート(約7.9 m)となっており、五大湖で使用される海路開通以後の船の多くがこの非公式にシーウェイマックスと呼ばれている最大寸法に従って設計されている。五大湖で使用されるレイクフレイターと呼ばれる貨物船の大型のものは、五大湖で建造されており海路を通じて海へ出ることはできない。五大湖水路にある唯一の閘門は全長1,200 フィート(約370 m)、全幅110 フィート(約34 m)、喫水32 フィート(約9.8 m)であるが、水路はこの深さが維持されていない。 水深もまた、とくにセントローレンス川のような接続水路では船にとってのさらなる障害である。海路の水深はケベックより下流では41 フィート(約12 m)でパナマックスと同じ深さであり、ケベックとDeschaillons-sur-Saint-Laurentの間は35 フィート(約11 m)、モントリオールまでは37 フィート(約11 m)で、モントリオールより上流では28 フィート(約8.5 m)である。五大湖水路ではこれよりわずかに浅く、25 - 27 フィート(約7.6 - 8.2 m)である。1990年代末、海路はより深く、幅も拡張されて、大西洋からモントリオールまでのパナマックスに近い大きさの船が増加した。 拡張提案 水路の深さと閘門の大きさから、世界中の洋上用船舶のわずか10 パーセントのみしか海路全体を航行できない。1960年代初期から、海路を拡張する提案が出されているが、あまりに費用が掛かり、環境問題があって経済的にも見合わないということから否決されてきている。五大湖の水位低下によってもまた、近年問題に直面する船が出てきている。
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