酢酸イソプロピルとは? わかりやすく解説

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酢酸イソプロピル


酢酸イソプロピル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 14:32 UTC 版)

酢酸イソプロピル
識別情報
CAS登録番号 108-21-4
特性
化学式 C5H10O2
モル質量 102.1 g/mol
外観 無色の液体
匂い 拡散性のある果実臭
密度 0.88 g/cm3
融点

-73 °C

沸点

89 °C

への溶解度 4.3 g/100 ml (27 °C)
屈折率 (nD) 1.377
危険性
NFPA 704
3
1
0
引火点 2 °C
発火点 460 °C
爆発限界 1.8–7.8%
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酢酸イソプロピル(さくさんイソプロピル、Isopropyl acetate)はエステルに分類される有機化合物で、酢酸イソプロパノールとを縮合させることで生成される。酢酸イソプロピルは無色透明な液体で、独特の果実臭を持つ。

酢酸イソプロピルはさまざまな有機溶媒と混和し、水に幾分溶解する。そして工業的には広く様々な溶媒として利用され、セルロースプラスチック油脂などの溶剤として利用されるうえ、印刷インクや化粧品の成分、シトラス系調合香料やフルーツ系フレーバーとしても利用されている[1]

酢酸イソプロピルは様々なプラスチックを浸潤する。

安全性

引火性があり、日本の消防法では危険物第4類・第1石油類に分類される。動物実験での半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で3.0g/kg、ウサギへの経皮投与で20ml/kg以上[2]

註・出典

  1. ^ 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ 安全衛生情報センター


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