都市名とシンボル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 01:11 UTC 版)
もともとの町の名前は分かっていない。もっとも有力だと思われているものには市内を流れるリュブリャニツァ川にちなみ名付けられたというものである。言語学者のシルヴォ・トルカル(Silvo Torkar)が支持するものにはリュブリャニツァ(Ljubljanica)の古いスラヴ語の名称であるリュボヴィド( Ljubovid)から来ていると言うものである。 ロベルト・ヴルチョン(Robert Vrčon)はリュブリャニツァはラテン語のアッルヴィアーナ(alluviana)から転じたとし、それ自体はエルヴィオ(eluvio)から来ており洪水や氾濫を意味する語である。 中世、町と川両方の名称はライバッハと名付けられていた。ライバッハは古いドイツ語で「流れない水は洪水を起こす」を意味し1918年まで公式に使われていた。幅広く知られる民間語源では伝統的にスロベニア語で「最愛の」を意味する'ljubljena'と結びつけられる。この考えは1825年に司祭で言語学者でもあり新しいスロベニア語の語法を提案したフランク・メテルコを含む初期の学者により受け入れら、現代の言語学者の間でも広く一致を見ている。 町のシンボルはリュブリャナドラゴンで、ドラゴンは力や勇気、大きさの象徴である。ドラゴンはリュブリャナの紋章に描かれたリュブリャナ城の塔の最上部とリュブリャニツァ川に架かる竜の橋(Zmajski most)に描写されている。竜の橋はしばしば、ウィーン分離派が生み出した橋の中ではもっとも美しい橋と見なされている。 リュブリャナドラゴンの起源に関してはいくつかの説がある。有名なギリシア神話によれば金羊毛を取って帰ったアルゴナウタイは今日のリュブリャナとヴルフニカの間で湿地に囲まれた大きな湖を発見した。イアーソーンが怪物を襲ったのはその湖で、この怪物はドラゴンになりドラゴンは今日のリュブリャナの紋章と市旗になっている。歴史的により信憑性があるものには、15世紀にリュブリャナ城の教会が建てられた15世紀にゲオルギオスが守護聖人になったことである。ゲオルギオスの伝説ではドラゴンはキリスト教によって圧倒された古いペイガニズムの象徴である。他の説ではドラゴンは最初は紋章を飾る唯一の装飾であったと言うものである。バロックが紋章の一部となり、20世紀に塔や他の要素を凌駕するようになってきた。
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