アルゴナウタイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 07:54 UTC 版)
アルゴナウタイ(古典ギリシア語:Ἀργοναῦται, Argonautai)は、ギリシア神話においてコルキスの金羊毛を求めてアルゴー船で航海をした英雄たちの総称である。
- ^ 目的の金羊毛があった場所は現在のポティであるとされる。
- ^ 十二星座のうち唯一うお座については言及がない。
- ^ 神話では、若きテーセウスが父に会うためにアテーナイに到着し、このとき父アイゲウス王の後妻メーデイアに毒殺されそうになるが、罠から逃れてメーデイアを追放する。メーデイアはアルゴナウタイの冒険時にコルキスの王女であり、アイゲウス王に嫁いだのはその後であるから、さらにその後にアテナイ王となったテーセウスがアルゴナウタイに参加したとする話とは矛盾する。
- ^ プリクソスとヘレーは、イアーソーンの父アイソーンとは従兄弟の関係である。
- ^ プリクソスを救出したのはヘーラクレースだともいう。
- ^ グレーヴスは、女たちの悪臭はレームノス島で刺青のための大青(インディゴ)作りの仕事に携わっていたからだと解釈している。腐った尿を使用するその作業は嘔吐を催させるほど臭いが強い。
- ^ カワセミがさえずる声をモプソスが理解したという。
- ^ ヘーラクレースの参加および脱落に関しては諸説がある。ヘーロドトスによれば、ヘーラクレースはこのときオムパレーの奴隷となっていて、船には全く乗らなかったとする。ペレキューデースは、アルゴー船の物言う木が、ヘーラクレースの重量を運ぶことができないと声に出したので、テッサリアーのアペタイに置き去りにしたという。一方、ディオニューシオスは、ヘーラクレースがアルゴナウタイの指揮官だったとし、デーマラートスは彼がコルキスまで航海したとする。
- ^ 継母の言葉を信じてわが子たちを盲目にしたため、別の説ではプリクソスの子供たちにコルキスからギリシアへの航海の方法を教えたためともいう。
- ^ ロドスのアポローニオスは、ストロパデス島で女神イーリスが追跡する兄弟を引き止め、ハルピュイアたちはこれ以上ピーネウスに害をしないことを誓い、許されたとする。(『アルゴナウティカ』I.288-290)
- ^ 現在のボスポラス海峡である。
- ^ ケレーニイは、この鳩は彼岸の世界からオリュムポスの神々にアムブロシアーを運ぶゼウスの鳩の模倣であるとしている。
- ^ 往路(東方航海)と復路(西方航海)のつじつまを合わせるために、ここではさまざまな説が唱えられた。例えば、カスピ海からインド洋に出たとするもの、ドン川を遡ってフィンランド湾まで船を引っ張った、あるいはドナウ川からエルベ川に移動し、北海に出たとするものなどである。そのどれも現実的でないことから、イアーソーンとメーデイアの二人だけが下船してキルケーの島に赴いたとする説もある。
- ^ トリートーニス湖はアトランティス伝説とも関連があり、かつては巨大な内海だったが、次第に小さくなり、現在では一筋の塩沢となってしまっている。古典期の地理学者スキュラクス(en:Scylax of Caryanda, 紀元前6世紀)のころには、面積はおよそ900平方マイルとされていた。
- 1 アルゴナウタイとは
- 2 アルゴナウタイの概要
- 3 概要
- 4 神話
- 5 アルゴナウタイを描いた古典文学
- 6 参考文献
アルゴナウタイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:32 UTC 版)
コルキスの金羊の毛皮を求めるイアーソーンの呼びかけに応じて、ヘーラクレースも数多の英雄と共にアルゴー船に乗り込んだ。レームノス島の女たちの誘惑にも打ち勝ち、快楽に耽っていた他の英雄たちを叱咤して再び出航させるなど、ヘーラクレースはアルゴナウタイの中でも抜きん出た存在であった。しかし、ミューシアーにおいてヘーラクレースの愛していたヒュラースが水のニュンペーに攫われてしまい、ヒュラースを探している内にアルゴー船は出航してしまった。置き去りにされたヘーラクレースは、アルゴー船を追うのを止め、アルゴスへと帰還した。ヘーラクレースは最強の存在でありながら、アルゴナウタイから脱落してしまったのである。 一説には、このとき一部の乗組員はヘーラクレースを乗船させるためにティーピスに船を戻させようとしたが、カライスとゼーテースがこれを妨害した。このことを恨んだヘーラクレースは、後に二人をテーノス島で殺したという。
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