アルゴナウタイのモプソス
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「モプソス」の記事における「アルゴナウタイのモプソス」の解説
このモプソスは、アムピュクスとニュムペー(しばしばクローリスと言われる)の間にできた息子で、テッサリアー地方に生まれた。ラピテース族の1人である。彼は預言者・占い師で、最も古い彼の名の記述はオリンピアで見つかったおよそ紀元前600-575年頃の戦士の盾の紐に書かれていたものである。シケリアのディオドロスによると彼はトラーキア人の司令官で、トロイア戦争よりかなり前の時代の人である。スキュタイ人のシピュロスと共に、リュクールゴスによってトラーキアから追放された。その後、彼らはリビアのアマゾーンと戦い、女王ミュレネーを殺し、残ったアマゾーンたちを追い回した。ペイリトオスの結婚式に呼ばれた際はケンタウロスたちと戦った。 モプソスはアルゴナウタイに参加した戦士の1人だった。彼は鳥の言葉を理解することができ、その占いの能力はアポローンから授かったものであったという。彼はイアーソーンの父の葬送競技に参加し競った。しかしメデューサの血から生まれた毒蛇に噛まれて死んだ。魔法使いのメーデイアでさえ、彼を助けることはできなかった。アルゴナウタイたちは彼の死体を海の近くに埋め記念碑を立て、のちに神殿が建設された。 オウィディウスは彼をカリュドーンの猪狩りに参加した戦士に数えている。
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