遠心クラッチ
遠心力を利用した乾式継ぎ手のこと。回転数の2乗に比例して発生する遠心力を、摩擦材を押し付ける力として利用するクラッチで、自動車にかぎらず、あらゆる機械装置に広範囲に利用されている古典的な装置。発進時の自動クラッチとして、きわめてシンプルかつ低コストな継ぎ手で、大トルク伝達は困難だが、通常走行に必要なトルク伝達は問題なく、主としてバイク、スクーター、カートなどに多用されている。
遠心クラッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 23:36 UTC 版)
遠心クラッチ(えんしんクラッチ)は、作動するのに遠心力を使用する自動クラッチである。出力シャフトは低い回転速度で切り離され、回転速度が上がるにつれてより噛み合う。モペッド、スクーター、芝刈り機、ゴーカート、チェーンソー、ポケットバイクでしばしば使われる。また、一部のパラモーターやボートでも使われる。ある程度の熟練を要する手動でのクラッチ操作を自動化し、機械を扱いやすくするものだが、自動車ではトルクコンバータのようなものに取って代わられている。
- ^ Minutes of Proceedings of the Institution of Civil Engineers, Volume 17 (1858)
- ^ Patents for Inventions (Patent Office, 1899)
- ^ US patent US598314, W A Crowdus, "AUTOMOBILE VEHICLE", issued 1898-02-01
- ^ “Automatic Clutch”. nzmeccano.com. Meccano Ltd (1934年6月). 2021年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
- ^ “Armstrong Siddeley 17 HP”. siddeley.com. 2013年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
- ^ “Thomas Fogarty Lemelson-MIT Program”. lemelson.mit.edu. 2019年1月30日閲覧。
- 1 遠心クラッチとは
- 2 遠心クラッチの概要
- 3 原理
遠心クラッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:16 UTC 版)
ヘリコプターのメインローターは非常に重いため、飛行機のようにスターターでプロペラごとエンジンを回転させ始動させることは出来ない。そこで、エンジン始動時でのエンジン回転数が低い時では、エンジンとメイン・トランスミッションを切り離しておき、エンジン回転数を大きくすると、エンジン出力をメイン・トランスミッションに伝えるクラッチである。ピストンエンジンで駆動されるヘリコプタに搭載されており、構造としては、エンジンと結合されたクラッチスパイダーに取付けられたクラッチシューが、遠心力により外側に押出されてメイン・トランスミッション側の遠心クラッチドラムに固着することで動力伝達を行う仕組みとなっている。
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