クラッチドラム
湿式多板クラッチを内蔵した円筒形状のドラムをいう。以前は鋳鉄製鋳物から機械加工していたが、複雑な形状をプレス化できる生産技術が進歩した結果、現在は軽量化とコスト面で有利なプレス加工品が多い。構成はドラム内側の奥にピストンを入れ、内側のスプラインにドリブンプレート(クラッチプレート)を挿入、ドライブプレート(クラッチディスク)と何枚か交互に組み合わせてリテイニングプレートを入れ、スナップリングで抜け止めする。ドライブプレートの内側スプラインは別のドラムのハブに嵌合する。ピストンが作動すると、ドリブンとドライブプレートは圧着され、クラッチドラムと別のドラムは一体化してトルク伝達が行われる。
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