遠心分離式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 16:33 UTC 版)
遠心分離式オイルフィルターとはオイルからスラッジなどを分離する為に重力ではなく遠心力を用いる回転式の沈澱装置である。原理としては遠心分離機と同じであり、オイルポンプで加圧されたオイルは、ベアリングとオイルシールが設けられた回転するドラムローターに送り込まれる。そしてドラムローター内部でオイルは強烈な遠心力を加えられ、重いスラッジや金属粉がドラムローターの外周に分離される。そして不純物よりも軽いオイルのみが回収されてエンジンや機器の各部に送られる。 このタイプのフィルターも原則として定期的にドラムローター内部の清掃が必要となる。ドラムローターを清掃しない場合、次第に不純物がローター外周に層状に堆積していき、最終的には外周を全て埋め尽くしてしまうことで遠心分離機能が失われてしまう。 なお、内燃機関に置ける遠心分離式の採用例で最も有名なのは、遠心式クラッチの内周部分に遠心分離式オイルフィルターを備えたホンダ・スーパーカブおよびその派生車種であろう。ただし、派生車種を含めスーパーカブでも前述のスクリーン式フィルターは併用されている。また2018年モデル以降の日本国内向けスーパーカブはカートリッジ式フィルターも追加された。
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