逸話・思想とは? わかりやすく解説

逸話・思想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/13 05:55 UTC 版)

ロバート・ウォルドーフ・ラブレス」の記事における「逸話・思想」の解説

2度目アバクロンビー&フィッチからの注文に際して冶金学の本を読み漁ったが、マイスターから教え受けたことは無い独学だという。ただジェサブ・カンパニーの鋼材カタログ手に入れ調べた際に、139Bの耐摩耗性耐衝撃性の高さにひらめき得て、これがハンティングナイフ素材適していると考え採用したナイフ作る上で、いかにデザインするかを最重要視している。その上で、「日本人視覚訴えることが上手」と評しており、日本製品に学ぶことは多いとみなしている。また常に良いナイフ作るために学ぶことを重要視していた。 「自分ナイフ作りに隠すことは何も無い」として、教え請われ時には詳細に制作方法教えていた。それは工業用鋼材よりはどうしても使用量が少なく、小ロット生産になって高価になってしまう刃物鋼材を、作り方普及させて多くの人がその鋼材注文するようにすることで鋼材必要量増やして生産ロット数を上げ購入費用安価にするという目的もあった。 「良いナイフ」とは直感的に「持つといい気持ちがするもの」としており、心理学者が言うところの筋肉運動知覚Kinesthetic)だと表現している。見た目がよく、形や色も魅力的なナイフはよく売れるという。なお自身作ったナイフはすべて1-2時間は試し切りしてみるとのことで、専ら熱処理段階問題出たナイフスクラップにしているが、過去には「ひどい材質鋼材」をつかまされたこともあり、約400ポンドスクラップにしたこともあるという。 エッジ以外に角は作らないこととしており、握りすいようハンドルには丸み持たせている。「制作したナイフ見てほしい」と見せに来た日本人対し、「よく出来ていて、これは私自身でも作れないが、残念なことにハンドルに角がある」と自身の腕にその角をこすりつけて血を滲ませてレクチャーしたこともあった。 ナイフのハンドル材を固定するボルトには皿ビスワッシャーナット組合せたものでラブレス発案し、その名を冠したラブレスボルト」が存在するまた、ウエットフォーム(革を濡らして型をつけシース作る方法)でポーチシース作り出した自身ナイフ制作以外でもカスタムナイフ業界親交技術交換相互公開知識普及目的としたザ・ナイフメーカーズ・ギルドを発足させ、日本にも同様にジャパンナイフギルドの結成提唱し初代会長就任している。 自身製作するナイフについては「実用品」であることを重視している。一方有名人にも顧客が多い「ラブレスナイフ」(ブランドとしての)だが、彼自身そのことについて「あまり触れたくない」とすら述べており、むしろアウトドア実際に使ってくれるユーザー売りたいとしている。その根底には、ナイフこそが人間考え出した最高の道具だという考えもあり、誰か役に立つナイフ作れたという達成感に「病み付きに」なっているともいい、そのためなら自身無名であろうとも、きっとナイフ作り続けるだろうという。

※この「逸話・思想」の解説は、「ロバート・ウォルドーフ・ラブレス」の解説の一部です。
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