超訳シリーズ
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アカデミー出版刊行の海外小説の意訳本のシリーズ。超訳とは、天馬龍行(アカデミー出版社長・益子のペンネーム)が考案した翻訳法で、作者が何を言おうとしているのかを主眼にして、読者が読みやすいよう自然に訳す、という概念の翻訳法である。アカデミー出版の登録商標。下訳されたものを別の人間が読み、綴り直すというのは特に新しい手法という訳ではない。特異な点はその行為を「売り」にしたところにある。 ときに大幅に原文を省略したり、原文の順番を変える(例えば、クライマックスをプロローグにもってくる)など、実質的には翻訳というより「非常に思い切った意訳」であり、一種の翻案ともいえる。『週刊文春』が平成3年3月14日号でシドニィ・シェルダンの特集に組み、前記のような行為が行われていることを指摘し、これは翻訳ではなく改竄だと批判した。また、同誌上では超訳された『真夜中は別の顔』を英訳したものをシドニィ・シェルダン本人に見せたら、顔を引きつらせて驚愕していたとするインタビュー記事が掲載されたが、のち『週刊ポスト』が平成3年4月19日号でシドニィ・シェルダンの特集を組み、週刊文春の記事は発言がねじまげられている、アカデミー出版の翻訳に満足していると語るインタビュー記事が掲載された。 天馬龍行は初めて「超訳」を実践した “Master of the Game” の翻訳を『ゲームの達人』のタイトルで出版、上下巻合わせて750万部のベストセラーとなった[要出典]。当初はシドニィ・シェルダンの一連の作品を扱っていたが、現在はダニエル・スティール、ジョン・グリシャム、ディーン・クーンツ、ニコラス・スパークスの作品も扱っている。超訳シリーズは出版されると「この本を読んだら寝不足になる」などの触れ込みで宣伝され、ベストセラーの上位に顔を出すことが多い。帯に「傑作」「傑作中の傑作」「最高傑作」「最新傑作」などの宣伝句が書かれているのが特徴。
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