赤木名城跡とは? わかりやすく解説

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赤木名城跡

名称: 赤木名城跡
ふりがな あかぎなじょうあと
種別 史跡
種別2:
都道府県 鹿児島県
市区町村 奄美市笠利町
管理団体
指定年月日 2009.02.12(平成21.02.12)
指定基準 史2
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 琉球列島奄美地域代表する中世並行期の城郭城跡奄美大島北部西岸にある笠利湾を望む集落背後丘陵上、標高100m通称神山」に立地する城跡北から南に張り出す丘陵尾根上に立地し南北300mあり、奄美地域においては屈指の規模をもつ。城郭縄張り構造琉球とはことなり九州などの山城類似する城域標高100m最高点中心とし、曲輪土塁石積み堀切竪堀などの遺構みられる南側には相対的に広い曲輪展開し、その西側斜面には8段に及ぶ帯曲輪連続する。これらの曲輪竪堀配置から西側笠利湾方面対す防御意識している。発掘調査では柱穴土坑などの遺構と、11世紀から18世紀にかけての陶磁器出土したが、城跡広大に拡張したのは、15世紀から17世紀初めころと考えられる中世並行期の奄美地域の歴史は、かならずしも明らかではないが、15世紀には琉球鬼界島抗争があり、15世紀末に日本勢力大島への介入続けており、奄美琉球日本双方勢力との関係をもちつつ展開していた。奄美北端位置して深く入り込む笠利湾は、交通上、軍事上の要衝であった考えられこうした状況のなかで城郭築かれたものと推定される琉球では14世紀ころから石垣造りの独特の城郭発展するが、奄美大島ではその系統のものは見られず、赤木名城跡は日本からの影響看取される。このように赤木名城跡はこの時期琉球日本奄美との政治・軍事経済的な関係を考えるうえできわめて重要な遺跡である。



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