西園寺実氏夫人逆修願文とは? わかりやすく解説

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西園寺実氏夫人逆修願文〈弘安五年十月八日/〉

主名称: 西園寺実氏夫人逆修願文〈弘安五年十月八日/〉
指定番号 127
枝番 00
指定年月日 1990.06.29(平成2.06.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  太政大臣西園寺実氏一一四-一二六九)の夫人であった藤原貞子一一九六-?)が八七歳の弘安五年(一二八二)十月、みずからの逆修供養行った際の願文である。
 貞子は、権大納言藤原隆衡たかひら】の娘で、西園寺実氏夫人として、大宮院〓子後嵯峨天皇中宮)、東二条院公子後深草天皇中宮)らを生み、後深草亀山両天皇の外祖母として二品准后北山准后などと称された。没年未詳だが、少なくとも九六歳の長命保ったことが知られる
 体裁巻子装で、料紙楮紙六紙を継いで金泥にて折枝などの下絵描き、さらに雲母引して用いている。本文一三前後温雅な書風書かれ、まず七日間にわたる供養次第、ついで自身その子孫繁栄及び逆修供養趣旨述べ末尾には弘安五年十月八日日付と、「弟子菩薩戒尼尊深敬□【(白カ)】」と願主貞子)の名がある
 本巻筆者については、箱書近衛三藐院の筆で「世尊寺殿経尹 巻物」とあり、筆者世尊寺家第十代の経尹(一二四二-?)と伝える。当時、経尹は能書家系世尊寺当主として弟定成と共に活発な能書活動をしているが、願主貞子地位料紙装飾文章筆跡等よりみて、本巻が経尹の手によって清書され可能性は高いものがある。鎌倉時代における貴族信仰文化具体的に示す願文として、また世尊寺流代表する書道遺品として、鎌倉文化史上に貴重である。
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