製品化への着手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 17:13 UTC 版)
「表面伝導型電子放出素子ディスプレイ」の記事における「製品化への着手」の解説
1986年キヤノンが研究開発に着手、1999年に東芝と共同開発を始め2002年度の事業化を目指した。さらにキヤノンと東芝の両ブランドによるSEDの製品化を目指し2004年には両者で合弁会社を設立し、当初は2005年内の生産開始と2008年の北京オリンピック商戦へ向けての量産化を目指していた。キヤノンにとってテレビ事業への参入は悲願とされ、御手洗会長は「SEDに社運を賭ける」と強調していた。 現世代の薄型テレビ(液晶テレビ・プラズマテレビ・リアプロジェクションテレビ)はCRTより画質が劣るが、SEDは薄型でもCRTに迫る高画質が可能になるため、次世代の薄型テレビや高画質モニターが求められる業務用のマスターモニター等の用途で期待を集めてきた。2006年10月に55V型フルHDの試作品が公開され、当時は「CRTを超える画質」と評価する向きが主流であった。
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