被災松をめぐる五山の送り火騒動とは? わかりやすく解説

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被災松をめぐる五山の送り火騒動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 07:46 UTC 版)

五山送り火」の記事における「被災松をめぐる五山の送り火騒動」の解説

2011年8月16日開催分において、東日本大震災被災地である岩手県陸前高田市被災護摩木加工し被災者メッセージ書き込み燃やすことが計画された。大文字保存会は一旦受け入れたものの、一部放射能汚染不安視する声を受けて放射線測定行なった結局測定結果は不検出であるにも関わらずゼロとは言い切れないという理由で、8月6日受け入れ中止決めた。その決定により、京都には護摩木運ばず8月8日陸前高田市迎え火として使用した。 この大文字保存会決定対し福島県伊達市長から「風評被害広げ結果的に東北復興遠くなる」との批判の声寄せられるとともに京都市および同保存会抗議非難電話殺到した。そのため同月10日一度中止の決定覆したものの、新たに取り寄せた表皮内側別々に検査し表皮のみから微量放射性セシウム検出されたため、12日には被災使用中止という結末となった。 この燃やされなかった一部は、京都伝統工芸大学校学生仏像製作する際に使われ陸前高田市曹洞宗普門寺納められたが、残り大部分2021年においても京都市管理する倉庫保管されたままになっている。 この騒動について、京都市在住宗教学者である山折哲雄氏は「風評被害鎮める絶好チャンス逃した京都歴史に残る汚点で、非常に情けない」と発言している。また、関谷直也東洋大準教授は「五山送り火騒動は "クレーム対応問題" であったにも関わらず岩手宮城のがれきにまで放射性物質汚染広がっている印象全国各地自治体与え風評被害源泉にまでなった」と指摘した。 それらの懸念通り2011年4月環境省が行った調査では、被災地のがれき処理受け入れ意向示した処理組合の数は572に上っていたが、この騒動の後の10月末の再調査では、54市町村・組合激減した。これは放射能汚染への懸念原因とされ、伊達市長らが懸念した通り結果となった。 この騒動とは対照的に成田山新勝寺では同年9月25日に、被災制作した護摩木お焚き上げ燃やした。この騒動影響もあり、新勝寺には健康被害不安視する抗議電話メール相次いだが、検査放射性物質検出されなかったこともあり、当初の予定通り実施する判断となった

※この「被災松をめぐる五山の送り火騒動」の解説は、「五山送り火」の解説の一部です。
「被災松をめぐる五山の送り火騒動」を含む「五山送り火」の記事については、「五山送り火」の概要を参照ください。

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