薬
『いもりの黒焼』(落語) 喜ィ公が、いもりの黒焼の惚れ薬を、米屋の美人娘に振りかける。ところが風が吹いたために、黒焼は美人娘にかからず、傍の米俵にかかった。すると米俵が喜ィ公に恋い焦がれ、動き出して、追いかけて来る。喜ィ公は逃げ回り、走り続けて、「ああ、苦しい」と悲鳴を上げる。仲間が「何が苦しい」と聞くと、喜ィ公は「飯米に追われている」と答える〔*「飯米に追われる」は、「食べることに追われて生活が苦しい」の意〕。
*美女を呼び寄せるはずが、目籠が転がり込んで来た→〔髪〕5の『黒金座主(くるかにじゃーし)と髪の毛』(沖縄の民話)。
『トリスタンとイゾルデ』(シュトラースブルク)第16~17章 アイルランドのイゾルデ姫が、マルケ王との結婚のため、船でイングランドへ向かう。イゾルデの母が、「2人で一緒に飲めば、互いを深く愛し合うようになる」という媚薬を侍女ブランゲーネに渡し、「イゾルデとマルケ王が床入りする時、2人に飲ませよ」と命ずる。ところがイゾルデは、それをふつうの葡萄酒だと思い、同行する騎士トリスタンと一緒に飲んでしまう。2人は恋に落ち、船中で関係を持つ。
『愛の妙薬』(ドニゼッティ) 農夫ネモリーノが、農場主の娘アディーナを恋する。薬売りの男が、「飲めば女性の愛が得られる妙薬だ」と偽って安葡萄酒を売りつけ、ネモリーノは葡萄酒を飲んでいい気分になる。「ネモリーノが伯父さんの遺産を受け継ぐことになった」とのニュースが伝わり、大勢の村娘がネモリーノにちやほやする。遺産のことをまだ知らないネモリーノは、「妙薬の効果だ」と思う。アディーナは、妙薬でも遺産でもなく、ネモリーノの一途な思いに心を動かされ、彼の愛を受け入れる。
『田舎医者』(黒岩涙香) 田舎の青年医者が、薬を買いに来た美女に心奪われ、薬と間違えて劇毒の瓶を渡してしまう。美女は帰宅する途中、悪漢に襲われ、手ごめにされそうになったので、せっぱ詰まって、手に持った瓶を悪漢の顔に投げつける。悪漢は劇毒で顔を焼かれて逃げ去り、美女は無事だった〔*これが縁で、田舎医者は美女と結婚することができた〕。
薬と同じ種類の言葉
「薬」に関係したコラム
-
株式の投資基準とされるROAとは、総資本の経常利益の割合をパーセンテージで表したものです。ROAは、Return on Assetの略で、総資本経常利益率といいます。ROAは次の計算式で求めることがで...
-
株式の投資基準とされるBPS(Book-value Per Share)とは、1株あたり純資産のことです。BPSは、次の計算式で求めることができます。BPS=純資産÷発行済み株式数BPSは、企業の解散...
-
株式市場に上場している銘柄を分類する方法の1つに、株価水準が挙げられます。株価水準では、株価の高い、安いによって銘柄を分類します。一般的に株価水準では、次のように分類します。値がさ株(値嵩株)中位株低...
-
株式の投資基準とされる売上高伸び率とは、企業の予想売上高が最新の売上高の何パーセント増加しているかを表したものです。予想売上高が伸びればその分、株価も上昇するのが一般的とされています。売上高伸び率は、...
-
株式の投資基準とされるPBR(Price Book-value Ratio)とは、時価総額が株主資本の何倍かを示す指標のことで、株価純資産倍率とも呼ばれています。PBRは、次の計算式で求めることができ...
- >> 「薬」を含む用語の索引
- 薬のページへのリンク