英語continent
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:39 UTC 版)
1500年代から、名詞「continent」はラテン語 terra continensを語源とし、連続している大地(continent land)の意味から派生する形で生まれた。しかし当初は「接続または連続した土地」以外にも「本土」の意味にも使われ、必ずしも広大な陸地を意味していなかった。1600年代、マン島・アイルランド・ウェールズに対する「本土」また1745年にはスマトラ島を指して「本土」として使われた例がある。ギリシア語やラテン語の翻訳では「continent」は世界を3分したパーツとして訳されたが、この本来の意味に忠実な形で用いられることは無かった。 一方で「continent」は連続する大地の一部を指して用いられることもあり、他方ではヘロドトスの提言を再評価する地理学者たちは、実質的に一つの広大な陸地をわざわざ別の大陸に分ける必要がないと主張した。1600年代中ごろ、ピーター・ヘイリン(en)は著書『Cosmographie』にて「大陸は広大な面積を持つ陸地を指し、必ずしも他の土地と海で隔てられなければならないわけではない。ヨーロッパ、アジア、アフリカは完全に大陸だ」と筆した。1727年にイーフレイム・チェンバーズが書いた『サイクロペディア、または諸芸諸学の百科事典』(Cyclopaedia, or an Universal Dictionary of Arts and Sciences)には、「世界は基本的に2つの超大陸に分けることができる。旧大陸と新大陸だ」という記述がある。エマニュエル・ボーエン(Emanuel Bowen)は1752年製作の地図において、大陸を「広く乾燥した充分な面積を持つ土地であり、多くの国が国境を接してつながり、水域によって分断されない」と定義し、ヨーロッパ・アジア・アフリカは合わせて1つの大陸であり、また別にアメリカがあるとした。しかし、ヨーロッパの伝統的な考えから、ヨーロッパとアジア・アフリカは世界を構成するパーツでありながらそれぞれが大陸とする見方に固執した。
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