英名など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 15:29 UTC 版)
タケニグサはとくに欧米では、イングリッシュガーデンの作成にあたり、日本のタケニグサを植え付けることが古来より行われている。英名の由来は花の開花時の姿が名の素になる。タケニグサ属の花は、白色の花弁状のガクに蕾のときに被われているのであるが、開花と同時にガクは離脱をして、極細い糸状の雄蘂でヤクも極細く糸状になる。この糸状である多数の雄蘂が雌蘂の周囲にあり、雌蘂の柱頭は2つに分裂しており全体は白いが、基部と柱頭は桃色 - 薄い紫を呈し、受粉すると山吹色 - 橙色になり、雌蘂の胚乳の中に種子を育む。ケシ坊主の小形の状態となるが、垂れ下がる。この花の開花時の姿が羽毛のダウンに似ているので、Plume Poppy(プルームポピー=羽毛ケシの意味)と名付けられた。園芸品種も創られており、人気の園芸植物となっている。日本に、ケシ科の野草で、ナガミヒナゲシやアツミゲシが、貿易のコンテナに付着した種子で帰化したように、タケニグサを庭園用に植えるために、アメリカやカナダでは、ガーデニング用に持ち込み、庭園に植栽していたPlume Poppyが、アリロイドの種子枕に誘引された蟻に種子を持ち出されたりして、庭園の外でタケニグサやケナシチャンパギクの種子が発芽し、ケシ科の野草として、帰化植物となって繁殖しはじめている。 チェコでは、Bocconia japonica(ボコニアヤポニカ)という名称で、タケニグサは園芸植物としての販売や、園芸植物のガイド書物に記載され、愛好されている。
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