自然の地形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 15:22 UTC 版)
アンテロープ・キャニオン ヨセミテ国立公園 アーチーズ国立公園デリケート・アーチ ブライス・キャニオン テトンズ 太平洋 モニュメント・バレー ルージュ川 ジオンNPのエンジェルス・ランディング フード山 グランド・キャニオン イエローストーン国立公園 ユタ州の死火山 アラスカ テキサス州エル・キャピタン ペブルビーチの太平洋 グレイシャー国立公園 デナリ 太平洋岸にはロッキー山脈ほどのスケールではないが、海岸山脈があり登るには骨が折れる。この山脈は太平洋から来る空気中の水蒸気の大部分を集める。中部カリフォルニアの比較的乾燥した気候においても、セコイアの成長を促すだけの水分を掻き集めている。海岸山脈の東には、カリフォルニアのサンホアキン・バレーやオレゴンのウィラメットバレーのような耕作に適した肥沃な渓谷がある。 これらの渓谷の先にはシエラネバダ山脈が南に、カスケード山脈が北にある。この山並みにはアメリカ合衆国でも高い山が幾つかある。シエラネバダ山脈のホイットニー山が本土の48州では最高峰で標高は4,421 mである。ワシントン州の火山レーニア山は標高4,392 mである。シエラネバダ山脈の活火山セント・ヘレンズ山は1980年に噴火した。マザマ山は西暦紀元前4860年頃に大きな噴火があり火口湖を形成した。これらの山脈にはかなりの降水量があり、海岸山脈を超えてきた水蒸気をほとんど捉まえてしまい、「雨陰」を作って東に伸びる広大な乾燥地帯を形成している。この乾燥地帯にはネバダ州、ユタ州およびアリゾナ州が含まれる。モハーヴェ砂漠やソノラ砂漠などの砂漠がここにある。 これら砂漠のむこうにロッキー山脈がある。北部はカスケード山脈のすぐ東を走っているので、砂漠地帯はカナダ国境までは伸びていない。ロッキー山脈は数百マイルの幅があり、中断無しでニューメキシコ州からアラスカまで続いている。ロッキー山脈の最高峰は4,250 mを越えておりコロラド州の中央にある。 西部には太平洋に注ぐ長い川が幾つかあり、またメキシコ湾に注ぐ東方の川もある。ミシシッピ川が今日の西部で東端の境界である。ミシシッピ川支流のミズーリ川はロッキー山脈に水源があり、東方にグレートプレーンズを横切り、広大な草原台地を過ぎて、ゆっくりとした傾斜で森林地帯を通ってミシシッピ川に注ぐ。コロラド川は山岳州を蛇行して流れ、1点でグランドキャニオンを形成している。コロラド川は南西部の主要な水源であり、フーバーダムのような多くのダムがあって貯水池を造っている。水量が豊富なので西部の飲料水として使われ、カリフォルニアの灌漑用にも用いられるので、カリフォルニア湾まで水が届かない年がある。北アメリカから太平洋に注ぐ川の中で水量が最も豊富なコロンビア川とその支流スネーク川は太平洋岸北西部の水源である。ネブラスカ州を流れるプラット川は川幅が1マイル (1.6 km)あるが、深さは半インチ (1 cm)しかない。リオ・グランデ川は北からニューメキシコ州を2つに割って流れ、下流はテキサス州とメキシコの国境となっている。
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