自動アイドリングストップ機構に対する懸念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 07:07 UTC 版)
「アイドリングストップ」の記事における「自動アイドリングストップ機構に対する懸念」の解説
アイドリングストップ非搭載車に比べ、始動系統や電気系統には対策が施されているが、使用頻度は飛躍的に高まるため、寿命に対する配慮が必要となる場合がある。一部の車種ではバッテリーはおろか、セルモーターまでもが、消耗品として管理されているものもある(寿命に達すると運転者に対して警告が発せられる)。 セルモーターやバッテリーが専用品となることでイニシャルコストが高価になるという指摘がある。また、専用バッテリーの指定車に対して汎用品を搭載した場合、最悪バッテリーが破損する等の不具合が生じる可能性もある(メーカーは禁止している)。 アイドリングストップ機能作動中に表示やアナウンスは流れないため、エンストしたと勘違いしスターターを始動するとセルモーターを傷めることになる。 アイドリングストップ機能を有する車種は無効化するスイッチを備えているが、車種によってはstart/stopスイッチと形状が似ているため、誤操作によりエンジンを停止してしまう危険性がある。 アイドリングストップ中の電力供給には配慮がなされているが、場合によっては再始動時には十分な供給ができず、特に電子機器を使用している場合は不具合が起こる可能性がある(メーカーは注意喚起している)。 アイドリングストップ開始から再始動までのシーケンスや操作方法が自動車毎に相違(同一メーカーでも時期や車種によって異なる場合がある。)するため、運転者にとっては「その自動車固有の装備」としての知識が必要となる。 自動車の判断によるアイドリングストップや再始動が運転者の意図と合致しない場合もある。この場合、運転者による積極的介入が必要となる。 状態によっては自動アイドリングストップ中に自動車の判断でエンジンが再始動する場合がある。運転者にとっては不測の事態に近いものであるので留意が必要となる。実際にアイドリングストップ時における自動再始動が関係している踏切事故が数件発生している。
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