肩ツキとは? わかりやすく解説

肩ツキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 06:52 UTC 版)

肩ツキ囲碁用語の一つで、相手の石の斜め上に打つ手を指す。文字通り、相手の石の「肩」を上方から衝く手段で、「カタツキ」とカタカナで表記されることも多い。動詞では「肩をつく」と表現される。

下図黒1が肩ツキの一例である。

肩ツキという術語は、相手の石より上の位置に打つ場合を指す。下図のように低位に打つ場合は、「カド」という言葉が使われる。

(カドの例)

肩ツキの例

消しの肩ツキ

肩ツキは、相手の模様を消す手段としてよく用いられる。

図のような局面では、白aあたりに囲われると手のつけにくい大模様が完成する。その前に、黒1の肩ツキによる消しが絶好となる。

黒5までと軽く逃げ出して、この石はそう厳しい攻めを受けない。

AIの肩ツキ

AlphaGoをはじめとした、モンテカルロ法を基礎とする囲碁対戦ソフトウェアは、肩ツキを多用する傾向にある[1]。上図は2016年のAlphaGo対李世ドル第2局においてAlphaGoが放った肩ツキ。第四線の石への肩ツキはそれまでの常識にない手で、世界に衝撃を与えた。

シマリへの肩ツキ

人工知能の出現後、白1から3のような小ゲイマジマリへの肩ツキが多く打たれるようになった。模様の発展性を阻害するとともに、小ゲイマジマリを凝り形にしている。このため、不変の好手と考えられてきた小ゲイマジマリの打たれる頻度が減り、二間ジマリなど広いシマリが採用されるようになるなど、碁の考え方が大きく変わってきている。

参考文献

  1. ^ 「囲碁AI新時代」p. 38 マイナビ出版, 王銘琬

肩ツキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:32 UTC 版)

AlphaGo」の記事における「肩ツキ」の解説

AlphaGo始めとしたモンテカルロ法基礎とするプログラムは、肩ツキ(相手の石の斜め上打つ手)を多用することが知られていた。たとえばAlphaGo李世ドル戦の第2局37手目において、第4線の石への肩ツキを披露し世界驚かせた。下図は、Master対張紫良(中国)で、AlphaGo見せた肩ツキ2連発である(白1,7)。

※この「肩ツキ」の解説は、「AlphaGo」の解説の一部です。
「肩ツキ」を含む「AlphaGo」の記事については、「AlphaGo」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「肩ツキ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「肩ツキ」の関連用語

肩ツキのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



肩ツキのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの肩ツキ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのAlphaGo (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS