総合車両製作所横浜事業所専用鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 04:30 UTC 版)
「逗子駅」の記事における「総合車両製作所横浜事業所専用鉄道」の解説
当駅から京浜急行電鉄金沢八景駅付近にある総合車両製作所横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)へ続く全長6.4kmの専用鉄道がある。当駅を分岐後、横須賀線に並走し東進し、京急逗子線との交差点付近で方向を変え北上、神武寺駅の六浦寄りで同線に合流している。ここから先は1435mm(標準軌)と1067mm(狭軌)の三線軌条で金沢八景駅まで続いている。この専用線は横浜事業所で製造された車両を搬出するために使用される他、京浜急行電鉄やその乗り入れ先である東京都交通局(都営地下鉄浅草線)、京成電鉄、北総鉄道向けの甲種車両輸送で使用される。 詳細は「総合車両製作所#横浜事業所回送線」および「京急逗子線#その他」を参照 「川崎車両#完成車両の輸送方法」および「日本車輌製造#車両輸送について」も参照 輸送される際は、神武寺駅まで総合車両製作所が所有するスイッチャー(元東急7200系電車→上田電鉄別所線7200系電車と、元神奈川臨海鉄道DD5515ディーゼル機関車を使用)が牽引し、それより先はJR貨物新鶴見機関区川崎派出所属のDE10形またはDE11形・DD200形が当駅または新鶴見信号場まで牽引する。 なお、神武寺駅から先の京急逗子線との共用区間については、昼間時の同線の列車運行を妨げないよう、甲種輸送の際は終電後の深夜に行われる。 1991年にはこちらで団体専用列車が運転されたことがある。 この回送線はもともと海軍工廠であった総合車両製作所横浜事業所、および海軍池子弾薬庫(現・米軍池子住宅地区及び海軍補助施設)への引込線への連絡用に作られた軍用路線で、池子弾薬庫が米軍に接収されて以降、逗子駅側分岐から京急逗子線に合流する神武寺駅までの区間は、神奈川県の資料によれば米軍施設の一部となっている。逗子側起点には「米軍池子線」の表示がある。 甲種輸送専用線 総合車両製作所横浜事業所回送線・逗子側起点
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