結合様式とは? わかりやすく解説

結合様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 09:21 UTC 版)

選択的エストロゲン受容体修飾薬」の記事における「結合様式」の解説

SERMは、ER結合する際に4つ特徴的な様式を持つ事が知られている。それらの特徴一つは、(1)リガンドERαのArg-394とGlu-353との間の強い水結合であり、これは「Aリングポケット」に並んでおり、リガンドER結合ポケット留まるのを助ける。これは、17β-エストラジオールが「Dリングポケット」のHis-524と水素結合しているのとは異なる。リガンド結合ポケットへの結合他の特徴は、(2)17β-エストラジオールのA環およびB環相当する縮合芳香環場合により複素環からなるほぼ平面的なコア構造(3)17β-エストラジオールのB環相当するビアリール構造からの嵩高い側鎖(4)C環およびD環相当し通常芳香族である第2の側基がリガンド結合ポケット残余容積埋める事、である。 ER2つサブタイプ間の小さな違いは、ER修飾開発目標となっていたが、2つサブタイプ間の相同性高く開発は非常に難しい。リガンド結合ドメインアミノ酸は2箇所異なりERαではLeu-384とMet-421、ERβではMet-336とIle-373であるが、両者疎水性および占有体積ほぼ等しい。しかし、アミノ酸残基形状回転障壁には違いがあり、ERαとERβでは結合空洞のα面とβ面が区別される。これにより、Met-336の下側面するリガンド置換基ERαに優先的に結合し、Met-336の上側に面するリガンド置換基ERβに結合し易くなるもう一つ違いは、ERαでのVal-392が、ERβではMet-344に置換されている事である。ERβの結合ポケット容積は、ERαのそれよりも若干小さく形状も少し異なる。多くERβ選択性リガンドは、ERβの結合空洞ERαのそれよりも僅かに狭い為、大部分平面的な配置になっているが、これだけでは選択性控えめである。強い選択性を得る為には、ERαとERβの間のアミノ酸違いに非常に近い位置リガンド置換基を置く事で、他方サブタイプ受容体に対して強い反発力生じさせる必要がある加えてリガンド構造剛直なければならない反発的な相互作用がないと、リガンド立体配座変化して別の結合様式が生まれ可能性があるからである。

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結合様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:22 UTC 版)

クローディン」の記事における「結合様式」の解説

得られ複合体結晶構造においてC-CPEはクローディン-19細胞外領域相互作用して結合していた。複合体中のクローディン-19構造をC-CPE非感受性クローディン-15構造比較したところ、基本的にはほぼ同じ構造とっていた。しかしC-CPEが結合したクローディン-19では、細胞外領域ひと続きβシート構造2つ分割されたようになった。掌モデル考えると、C-CPEが結合したクローディン-19ではこの掌がC-CPE側を向いており、C-CPEと相互作用をしている箇所人差し指中指親指(β1、β2、β5)のみであるため、あたかも3本指先でC-CPEを掴んでいるようにみえるこれまでにC-CPE感受性決めていると考えられてきたβ5付近細胞外領域はC-CPEとぴったりと接着しており、形状相補関係からも特異的に結合形成している。過去報告ではβ1領域やβ2領域はC-CPEと相互作用しないとされていたが今回構造解析ではβ1、β2領域もC-CPEと相互作用結合していた。クローディン-19アミノ酸残基変異導入したクローディン-19変異体発現させ、蛍光ゲルクロマトグラフィーによって解析行ったその結果でもC-CPEとの結合にはβ5付近領域だけではなく、β2領域も重要であることが明らかになった。 また、C-CPE結合性であるクローディンサブタイプ間のアミノ酸配列保存性とC-CPEとクローディン-19との結合に重要であった残基がほとんど一致していたことから、C-CPEとクローディンの結合様式はサブタイプ間でほとんど同じである考えられた。

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結合様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 22:41 UTC 版)

スーパー抗原」の記事における「結合様式」の解説

スーパー抗原はまず、MHCクラスII結合した後、特異的なβバレルモチーフ利用してT細胞受容体結合する

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