第8留 -イエスがエルサレムの婦人たちに語りかける-
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「ヴィア・ドロローサ」の記事における「第8留 -イエスがエルサレムの婦人たちに語りかける-」の解説
ハーン・アル=ザイト通りを南進すると、すぐにアル=ハンカ通りとの交差点があるので右折する。すると南側に聖カラランボスの名が冠せられたギリシア正教の教会がある。この教会の壁に、第8留のシンボル、すなわちラテン十字とギリシア語(ラテン文字転写)で「勝利者イエス・キリスト」という言葉が刻まれた石がある。 「法廷の門」を背後にしていることから、イエスの時代、この場所はエルサレムの城壁外にあった。よって、イエスの苦難を見て嘆き悲しむ婦人たちとの間のエピソードは野道で行われたことになる。 「 民衆と嘆き悲しむ婦人たちが大きな群れを成して、イエスに従った。イエスは婦人たちの方を振り向いて言われた。「エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣け。人々が、『子を産めない女、産んだことのない胎、乳を飲ませたことがない乳房は幸いだ』という日が来る。」-『ルカによる福音書』 23:27~23:29 」 第8留にまつわる後代の伝承は、19世紀の中期に同留の場所が確定するに到るまで、幾度となく改変されている。この場所はゴルゴダの丘に非常に近いのだが、聖カラランボス教会に進路を塞がれているため、第9留に向かうには一旦スークへ戻る必要がある。
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