第5、第6、第7の哨戒 1943年5月 - 11月
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「グロウラー (潜水艦)」の記事における「第5、第6、第7の哨戒 1943年5月 - 11月」の解説
5月14日、グロウラーは5回目の哨戒でソロモン諸島方面に向かった。6月19日朝、グロウラーは北緯01度38分 東経148度15分 / 北緯1.633度 東経148.250度 / 1.633; 148.250のアドミラルティ諸島ロスネグロス島北方海域で、パラオからラバウルに向かうP614船団を発見。近くにいたグリーンリング (USS Greenling, SS-213) と連携してP614船団を追跡し、午後に入って先頭の大型輸送船に対して魚雷を4本、二番目の中型輸送船に対して魚雷を2本それぞれ発射。魚雷は陸軍輸送船宮殿丸(辰馬汽船、5,193トン)に2本命中し、航行不能に陥った宮殿丸は砲撃により処分された。6月30日、グロウラーは48日間の行動を終えてブリスベンに帰投した。 7月21日、グロウラーは6回目の哨戒でビスマルク諸島方面に向かった。8月2日朝、南緯01度32分 東経145度15分 / 南緯1.533度 東経145.250度 / -1.533; 145.250の地点で1,500トン級武装トロール船を発見し、魚雷を3本発射したが命中しなかった。この哨戒では、この時以外に攻撃機会はなかった。9月12日、グロウラーは53日間の行動を終えてブリスベンに帰投した。 10月4日、グロウラーは7回目の哨戒でソロモン諸島、ビスマルク諸島方面に向かった。10月17日には南緯00度58分 東経150度41分 / 南緯0.967度 東経150.683度 / -0.967; 150.683の地点で2隻の5,000トン輸送船と「朝潮型駆逐艦」からなる輸送船団を発見するが、目標と約6,000ヤード(約5.5キロ)離れていたので攻撃しなかった。そのまま船団を観測を続けていると零式水上観測機が飛来してくるのが見えたが、やがて友軍機の攻撃により零式水上観測機が爆発するのが見えた。その後も順調に哨戒を行っていたが、10月26日、グロウラーの主電動機と蓄電池が損壊し、出力しなくなった。応急修理は断念され哨戒は打ち切られ、翌27日に真珠湾に針路を向けた。11月7日、グロウラーは35日間の行動を終えて真珠湾に帰投。ハンターズ・ポイント海軍造船所に回航されてオーバーホールに入った。
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