第411話 百人の毛沢東 / 2001年9月
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かつて毛沢東と共に中国共産党設立に関わった漢卑将軍は、毛沢東の体細胞を培養してクローンを作るという驚天動地の計画を進めていた。培養した毛の体細胞から100人ものクローンを誕生させた漢卑は、さらに毛が育った幼少期からの生活環境を完璧に再現し、本物の毛の人生を追体験させて再び革命を起こす革命戦士としてクローンを育成していたのだった。教育で本物が持っていた欠点を矯正し、遺伝子操作で本物が抱えることになる疾患をも取り除いた、オリジナルを超えるクローン・毛沢東。各地で大規模デモが頻発し労働者の不満が爆発寸前の現下の体制をひっくり返し、漢卑はかつての理想だった真の共産主義国家を誕生させようと目論む。北京の政権中枢はこの情報をつかむが、中国人としては毛沢東のクローンを暗殺することは激しいためらいがある。そこでゴルゴ13を雇い、クローンの殲滅を依頼する。政権幹部は、成層圏で核実験を行わせ、電磁波爆弾の爆発のように電子通信システムを一時的に使用不能にする。その間にゴルゴは1人ずつクローンを暗殺していく。
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