竜山石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 03:27 UTC 版)
竜山石は、加古川下流右岸に産する流紋岩質溶結凝灰岩の石材上の呼称。約1億年前の白亜紀後期の火山活動によって噴出した火砕流が厚く堆積したものであり、石材としては、加工に適した強度と粘りを有する。 採石場の近くを流れる法華山谷川(洗川)からの舟運で西日本各地に運ばれ、時代を問わず建築物や石仏等に利用された。古墳時代中後期の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)石棺、長持形石棺・家形石棺、奈良時代の平城宮および恭仁宮の礎石、近現代では皇居吹上御苑御所、国会議事堂のほか、旧造幣寮貨幣鋳造所、旧住友銀行大阪本店ビル(現・住友ビルディング)、名古屋市公会堂の外壁が知られる。 文化財修復用の石材としても利用される。姫路城の石垣、鳥取藩主池田家墓所の玉垣、山本能楽堂などが知られる。
※この「竜山石」の解説は、「竜山石採石遺跡」の解説の一部です。
「竜山石」を含む「竜山石採石遺跡」の記事については、「竜山石採石遺跡」の概要を参照ください。
竜山石と同じ種類の言葉
- 竜山石のページへのリンク