破笠の漆芸とは? わかりやすく解説

破笠の漆芸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 04:00 UTC 版)

小川破笠」の記事における「破笠の漆芸」の解説

享保8年1723年)、漆芸始めてしばらくした頃であろう。縁あって陸奥国弘前藩主の津軽信寿知遇得た津軽家屋敷現在のJR錦糸町駅付近にあり、破笠活動領域であった本所深川あたりとはさほど遠くない距離にあった分家黒石藩屋敷本所にあった)。この「津軽様の贔屓」という肩書き破笠人気名声拍車をかけ、彼はたちまち江戸で人気工芸作家になったといわれている。 現代的な評価では、小川破笠といえば江戸時代漆芸家とされる蒔絵に鉛・金・銀・銅・鉄陶器片・象牙ギヤマン硝子)など、多種多様な美し異物混然嵌入して、時にはその上にさらに蒔絵凝らすという、独自のいわゆる一種蒔絵破笠細工(笠翁細工)を生み出し派手好みだった当時の人々大歓迎受けた鉛の使用本阿弥光悦らにもみられるが、作風光悦侘び寂びとした純和風対し、かなり異国風(中国趣味)が感じられる。ただし当時から人気作家だったので、本人手がけた作品以外にも彼の工房製、つまりは弟子の手による作品も「破笠細工」として流通している。また近代になって欧米でも評価高くなったことにより、輸出目的製造され明治以降職人の手による「破笠風に作られ新作」も多い。幕末漆芸家柴田是真もしばしば破笠写し作品作り外国人観光客売っている。

※この「破笠の漆芸」の解説は、「小川破笠」の解説の一部です。
「破笠の漆芸」を含む「小川破笠」の記事については、「小川破笠」の概要を参照ください。

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