直列化
シリアライズ
(直列化 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/28 08:34 UTC 版)
コンピュータプログラミングにおいて、シリアライズ (英: serialize) もしくはシリアル化という用語は、次のような異なる2つの意味を有する。
- ^ CON09-C. ロックフリープログラミングの手法を使うときは ABA 問題を避ける
- ^ “Javaオブジェクト直列化仕様” (日本語). オラクル. 2007年12月8日閲覧。
- ^ カスタムのシリアル化 | Microsoft Docs
- ^ 属性を使用した XML シリアル化の制御 | Microsoft Docs
- ^ ISerializable Interface (System.Runtime.Serialization) | Microsoft Docs
- ^ バイナリ シリアル化 | Microsoft Docs
- ^ BinaryFormatter セキュリティ ガイド | Microsoft Docs
- ^ C# を使用した JSON のシリアル化と逆シリアル化 - .NET | Microsoft Docs
- ^ データ コントラクトの使用 - WCF | Microsoft Docs
- ^ “PHP: オブジェクトのシリアライズ - Manual” (日本語). PHP Group. 2020年8月27日閲覧。
- 1 シリアライズとは
- 2 シリアライズの概要
- 3 関連項目
直列化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 18:49 UTC 版)
第二の意味の直列化(ちょくれつか)は、主にオブジェクト指向プログラミングにおいて使われる用語である。集合型や階層型の構造を持つ複雑なデータやオブジェクトは、配列や連結リスト、ツリーマップなどのネットワーク(グラフ)構造となるが、メモリ上で連続しているとは限らない。ある環境において存在しているオブジェクトを、連続する(シリアルな)バイナリデータやテキストデータ(文字列)に変換することを直列化という。より具体的には、そのオブジェクトの状態を表す変数(フィールド)の集合と、場合によってはオブジェクトの種類(型、クラス)を表すなんらかの識別子を、バイナリやテキストに変換する。これにより、オブジェクトの表すデータを、ファイルとして保存したり、ネットワーク経由で送信したりすることができるようになる。このようにして得られたバイナリやテキストは、デシリアライズによって、元のオブジェクトに復元される。 テキストとしてシリアライズする際のフォーマットとしては、数あるテキストファイル形式の中でも規格として標準化されていて、階層構造の表現をサポートし、デシリアライズが比較的容易なXMLやJSONなどがよく使われる。テキストエンコーディングの文字集合には古くから様々な形式が存在するが、Unicodeが普及してからはUTF-8が使われることが多い。UTF-8では、ASCIIの範囲内であれば各文字が1バイト以内(7ビット)で表現できることから、ASCII文字の占める割合が多いデータの場合はシリアライズ後のデータ容量が節約できる。また、バイト単位のエンコーディングであり、エンディアンの影響を受けないというメリットもある。非ASCII文字はマルチバイト文字として表現する必要があるが、日本語のようなマルチバイト文字の占める割合が多いデータの場合は、UTF-8よりもUTF-16のほうがデータ容量を節約できることもある。数値データが多い場合は、バイナリ形式を利用するとさらに容量を節約できるが、もとのオブジェクトを拡張した場合でも互換性を維持するためには、テキスト形式と比べてフォーマット設計の難易度が上がる。なお、浮動小数点数を10進数表記の文字列としてシリアライズすると丸め誤差が発生し、デシリアライズの際に情報を正確に復元できないことがある。 また、メモリ上のオブジェクトを直列化してストレージ上のファイルなどの永続記憶に保存することを永続化という。
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