癒やしと代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 14:44 UTC 版)
ニューソートの影響から、「悪」は心の幻影であると考え、そのため悪は実在せず、「病」も「貧困」も根絶できるとしている。人間の脳には無限ともいえる可能性があり、脳は究極的な宇宙エネルギーと関係があり、人間は自分自身を癒やすことができるとされている。 個々の病気に対応する対症療法的な現代医療に対し、人間全体を見ると主張し「治療」より「癒やし」を重視する代替医療が人気を博し、ホリスティック医療と呼ばれる。身体の癒やしにおける心の重要性を説き、心身相関に関して免疫システムとインド由来のチャクラの理論が用いられる。病気は自然に逆らうことが原因であるとされ、自然と「波長」が合えば、健康になり、経済的にも成功が期待できるとされる。死は避けられないものではないというセラピストもいる。 健康増進のために、中国医学の鍼、太極拳、ヨーガ、禅、合気道、超越瞑想などの瞑想、生体エネルギー論(エネルギー療法)、ネオ・シャーマニズム(英語版)、バイオフィードバック、カイロプラクティック、キネシオロジー(運動療法)、虹彩学(イリドロジー(英語版)。虹彩で健康状態を判断しようという民間療法の一種)、ホメオパシー、マッサージ、ロルフィング・リフレクソロジー・セラピューティック・タッチ・レイキ・フェルデンクライスメソッド・指圧などのボディワーク、エスリン研究所で発展したゲシュタルト療法・エンカウンターグループ、交流分析などの心理理論、大規模自己啓発セミナー(LGAT)の一種であるエアハード式セミナー・トレーニング(英語版)(略称:エスト。後継団体にランドマーク・ワールドワイドがある)、ヴィジュアリゼーション、栄養療法、サイキック・ヒーリング(超能力治療)、ハーブ療法、クリスタル・メタル・音楽・カラーなどによるヒーリング、前世療法、12ステップ・プログラム、様々な自助グループなどが行われた。ニューエイジの思想が様々な人間性回復療法に反映され、実践されている。宗教学者のマイケル・ヨークは、これらの技術は「霊的に目覚めた人が否定的なものを想像の産物と捉え、それを取り除けるよう手助けすることを目指している」と述べている。シャーリー・マクレーンの著作では、「大いなる自己」を自覚し信頼することでネガティブなものからの解放が目指され、瞑想やヨーガはその準備段階として利用されている。
※この「癒やしと代替医療」の解説は、「ニューエイジ」の解説の一部です。
「癒やしと代替医療」を含む「ニューエイジ」の記事については、「ニューエイジ」の概要を参照ください。
- 癒やしと代替医療のページへのリンク