瑞祥地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 09:30 UTC 版)
瑞祥地名(ずいしょうちめい)は、地名を命名法・由来などをもとに分類した地名種類の一種である。めでたい意味の言葉をそのまま使ったり、良い意味の言葉から創作されたりした地名のことである。歴史的には好字(こうじ)、佳字(かじ)、嘉字(けいじ)などと呼ばれた。
注釈
- ^ 平成の大合併により、2006年2月1日に上磯町と大野町が合併し発足。名称は公募による。
- ^ 平成の大合併により、2006年3月31日に女満別町と東藻琴村が合併し発足。名称は公募による。
- ^ 元禄期、南部重信の連歌より不来方から改称。
- ^ 平成の大合併により、2006年1月1日に種市町と大野村が合併し発足。名称は公募による。
- ^ 1600年に千代(せんだい)から仙台(せんだい)に変更。漢字のみ瑞祥名称(読みは瑞祥名称ではない)。
- ^ 徳川光圀が神峰神社に参拝した時、海上から朝日の昇る様子を「朝日の立ち上る様は領内随一」として、一帯を「日立」と命名。
- ^ 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス「みらい平駅」から採用。
- ^ 井伊直政によって、「成功高大」の意味を込めて、「和田」から「高崎」に改名。
- ^ 旧皇族の朝香宮家にあやかる。旧称は膝折宿。
- ^ 京都市嵐山の風景に似ていたことから本多静六により命名された、嵐山渓谷が由来。
- ^ 旧千葉市・美浜総合支所から採用。
- ^ 日本住宅公団の「花見川団地」から採用。
- ^ 旧江戸城の雅称。
- ^ 「文教の京」の意。
- ^ 「東京の大和」の意。1970年10月1日、大和町の市制施行に伴い神奈川県大和市との混同を避けるため改称した。
- ^ 旧都筑郡から採られたが「都を築く」という意もある。
- ^ 旧御幸村から採られたが、天皇行幸を機に命名した。
- ^ 高岡の町を開いた前田利長が、詩篇『詩経』の中の「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」という一節をもとに命名。
- ^ 七尾城の山頂に連なる7つの尾根それぞれに、菊尾・亀尾・松尾・虎尾・竹尾・梅尾・龍尾と名づけた事から。
- ^ 松平忠昌によって、「北」の字が「敗北」にあたり不吉であるとして「北ノ庄」から「福居」に改名され、さらに後に「福井」と改名される。
- ^ 小笠原貞慶により信濃府中から改名。「松の目出度さ」に肖ったという説と、「待つ(松)事久しくして本懐を遂ぐ」と懐述したという説がある。
- ^ 漢詩の「泰山丘阜」から
- ^ 織田信長が中国の「岐山」「曲阜」に因んで井口から岐阜に改めた。ただしそれ以前から存在した地名とする説もある。
- ^ 日露戦争における巡洋艦日進の活躍にちなんで名づけられたとされる。
- ^ 1573年、織田信長の名をとって今浜から改称。
- ^ 米穀の豊穣を願っての命名。
- ^ 明智光秀が命名。横山から福智山を経て現地名へ。明智氏に「福」をとの意味。
- ^ 明智光秀が「亀」の縁起から命名。旧称は亀山。
- ^ 組合立精華中学校が町名の由来で、校名は教育勅語の一節から採られている。
- ^ 難波津の歌の「咲くやこの花」から。
- ^ 木津川に架かる大正橋が区名の由来で、その橋の名が「大正」に肖っている。
- ^ 合併した旧自治体名(福間町、津屋崎町)から。
- ^ 「サンゴの島」を意味する古い沖縄方言から(ウル = サンゴ、マ = 島)。
- ^ 江戸時代の瑞祥地名由来。
- ^ 中国の周王朝から明智光秀が命名。
- ^ 命名当時の江戸初期に栄えていた徳島と岡山にちなむとの説。
- ^ 中心地に該当する字名「和食(わじき)」に由来。
- ^ 地域の通称「驥北(きほく)」に由来。「驥」が当用漢字にないため、文字を置き換えたもの。
出典
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- ^ 大矢良哲 (2007年3月9日). “「歴史地名」もう一つの読み方:ジャパンナレッジ 第2回 地名の表記と変遷”. JapanKnowledge. 「歴史地名」もう一つの読み方. p. 3. 2021年3月22日閲覧。
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- ^ “町田市・つくし野周辺・つくし野、半世紀のあゆみ”. つくし野ふれあいネット (2008年6月22日). 2010年8月22日閲覧。 “1967年(昭和42年)町名を公募”
- ^ キラキラネームだけではない 「キラキラ地名」に注目してみたら東急線沿線になぜか集中 | ガジェット通信 GetNews
- ^ 湘南台団地 イメージ地名と古の小字 | URBANSPRAWL -限界ニュータウン探訪記-
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