特急・通勤特急(初代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:21 UTC 版)
「阪急宝塚本線」の記事における「特急・通勤特急(初代)」の解説
1995年のダイヤ改正で、通勤需要の増大に対応して、試行的に平日のラッシュ時間帯の梅田駅 - 宝塚駅間に定期運転の特急が初めて設定された(当時の途中停車駅:十三・石橋・川西能勢口。朝は梅田行き、夕方は宝塚行きが2本ずつ設定され、梅田行きは10両編成で運転された)。その後、1997年のダイヤ改正で雲雀丘花屋敷駅を停車駅に追加した一方、夕方の宝塚行きは廃止された。 2000年6月4日のダイヤ改正では、HEP FIVEおよび宝塚大劇場(「花のみち」リニューアル完成)へのさらなる集客を目的に、特急の運転時間帯を日中に移して増発、停車駅を十三駅・豊中駅・石橋駅・池田駅・川西能勢口駅・山本駅とし、高架工事の完成、最高速度の100km/hへの向上、優等列車優先のダイヤ構成(日中の庄内駅・雲雀丘花屋敷駅での普通列車の追い抜きを復活)により、梅田駅 - 宝塚駅間を下り最速で29分50秒(表定速度49.3km/h。上り最速30分30秒、表定速度48.2km/h)で結んだ。運転日も、これまでの平日ダイヤのみから、正月ダイヤ適用日を除いた土曜・休日にも拡大された。平日朝ラッシュ時に設定されていた従来からの特急は、池田駅を停車駅に加えた上で通勤特急に変更された(梅田行きのみ設定)。通勤特急は、10両編成で運転された。 2003年8月のダイヤ改正では、大阪モノレールとの接続による大阪国際空港(伊丹空港)へのアクセス改善の必要性や、各駅停車との接続、川西能勢口駅以西での20分サイクル化・列車間隔不均等化の改善のため、特急の運転を休止し、蛍池駅と雲雀丘花屋敷駅を停車駅に加えた快速急行が設定された(以後、日生エクスプレスを除いて、特急は運転されていない。なお、通勤特急は2015年に復活した)。併せて日中の急行も快速急行に統合されたため、日中の梅田駅 - 宝塚駅間が毎時12本運転となった。同改正では、通勤特急が日生エクスプレスの増発に伴い廃止、正月特別ダイヤの臨時特急(初詣特急)も廃止された。これに伴い、雲雀丘花屋敷駅 - 宝塚駅間では10両編成の列車が消滅、川西能勢口駅 - 宝塚駅間から「特急」の名が付く列車が消滅した。
※この「特急・通勤特急(初代)」の解説は、「阪急宝塚本線」の解説の一部です。
「特急・通勤特急(初代)」を含む「阪急宝塚本線」の記事については、「阪急宝塚本線」の概要を参照ください。
- 特急・通勤特急のページへのリンク