牛乗式(牛つぶし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 13:42 UTC 版)
「やんさんま祭り」の記事における「牛乗式(牛つぶし)」の解説
鞍を載せた1頭の牡牛に、兜に甲冑を纏って赤面の大鼻の面を被り、王鼻(田の神)となった若者が乗る儀式である。神の依代は、兜の中天に挿した和紙でできた牡丹の花である。手には1丈3尺(約3.94メートル)の弓を持ち、背中には矢を背負って境内に入ると、「天下泰平」「五穀成就」を祈願して拝殿の屋根(北方)に向け、一矢を放つ。その後神幸御順路へ入ると境内の御旅所付近を3周し、次いで多くの若衆が牛に駆け寄って押さえつける。牛は嫌がって暴れるが、多くの若衆が交代で押えつけるため、やがて疲労して地面に押し付けられ、座り込まされてしまうというものである。この神事は田の神が乗った牛を座らせて留め置き、この地の五穀豊穣をいつまでも願うと共に、雨乞い行事も併せて行われているとも伝えられている。
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