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漢方医学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/03 20:27 UTC 版)

漢方医学(かんぽういがく)とは古代~近世まで、大陸から断続的に伝来する経験医学を独自に体系化した、日本固有の医学である。特に江戸期には黄金時代を迎え、この時代の成果の多くが中国に逆輸出され、近年、現代中医学が形成される上で大きな影響を与えた。漢方医学は、伝統的診断法によって、使用する生薬の選別と調合を行う。このように処方された生薬方を漢方薬と称す。また一般に漢方医学と呼ぶ場合、そこには、生薬方に加えて鍼灸按摩、食養生などが含まれる。

  • 漢方の用語は江戸時代、ヨーロッパ医学を蘭方と指すことに対して、考案されたとされる。
  • 中国では、生薬を一般的に「中薬」と呼び、「漢方薬」と称することはない。(近年、中国側が意図的に混同する傾向があり、これは懸念されている)

明治時代以降は、皇方皇漢方和方和漢方東洋医学などと呼び名は統一性がなかったが、現在では、東洋医学あるいは、昭和初期に使われるようになった漢方医学が一般的呼称である。日本漢方という用語は、昭和後期より使用されている。

漢方医学の特徴としては、処方については、『傷寒雑病論』(現在では、『傷寒論』(しょうかんろん)及び『金匱要略』(きんきようりゃく)と呼ばれる二つのテキストとして残る)を基本とした古い時代の処方に、日本独自のマイナーチェンジを加えたものであるが、そのを立てるための診断法には、精密化した脈診法や独自の腹診法などが体系的に組み込まれており、現代中医学など大陸の伝統医学とは異なる独立した治療技法となっている。

つまり、漢方医学の独自性は、その処方(使われる生薬の種類や配合)よりも、その漢方的診断法(証の決定法)にこそあると言える。




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