漢方医学とは? わかりやすく解説

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かんぽう‐いがく〔カンパウ‐〕【漢方医学】

読み方:かんぽういがく

漢方


漢方医学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 14:42 UTC 版)

日本における代表的な漢方医学の学会と目されている「日本東洋医学会」のHPには「漢方医学の定義」が記述されていない。東京医科大学のHPでは「日本の伝統医学です」とした後「漢方医学の源流は中国から6世紀に伝来しましたが、室町時代頃から日本独自の進化をするようになりました。時代が下って、江戸時代に日本に入ってきた西洋医学(蘭方)に対して、もともと日本で行われていた医学を漢方と呼ぶようになりました」との記載があるが、これは後述するように史実として誤りを含む。日本漢方生薬製剤協会のHPには「日本の医学は、奈良時代以来中国伝統医学が主流でした。しかし、江戸時代中期以降に西洋医学が伝えられると、これを「蘭方」と呼び、 従来からの日本化された中国医学を「漢方」と呼んでそれぞれを区別するようになりました」という記載がある。これが、現在のところ概ねほぼ全ての関係者が一致出来る「漢方医学とは何か」の記述と言えるだろう。


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漢方医学

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中国医学」の記事における「漢方医学」の解説

詳細は「漢方医学」を参照 漢方医学(和漢方・和方):日本発達した中国医学系の伝統医学呼称である。中国起源とする伝統医学は、古代から断続的に日本に伝来していたが、大陸失われた古文献や古い技術維持されたものがあり、現在では鍼灸・生薬ともに、中国医学とは趣を異にする物に発達している。例えば、中国では腹診廃れたが、漢方医学においては重視されており、逆に中国重視される脈診日本ではあまり重んじられない薬用量も、中国使われる量に比べ生薬輸入頼っていた日本の量は3分の1程度である。また重視される文献理論異なっている。 日本中国医学伝統医学は、江戸時代蘭方に対して用いられ漢方または漢方医学という名が、一般的に使われている。漢方医学は鍼灸も含む場合もあるが、現在は漢方薬による治療のみをさすことが多い。日本においては鍼灸医師鍼灸師おこない漢方薬医師薬剤師がおこなう分業になっている事もその一因考えられる日本では中国韓国異なり伝統医の国家資格存在せず専門教育もほとんど行われていない。

※この「漢方医学」の解説は、「中国医学」の解説の一部です。
「漢方医学」を含む「中国医学」の記事については、「中国医学」の概要を参照ください。

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