溶融塩電池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/22 01:16 UTC 版)
溶融塩電池(ようゆうえんでんち、molten salt battery)は溶融塩を用いた化学電池である。熱により活性化(熱賦活)されることから熱電池(ねつでんち、thermally activated battery、thermal battery)とも呼ばれる。
- ^ David Linden(編), 高村 勉(監訳) "最新 電池ハンドブック", 朝倉書店(1996), pp.327-341.
- ^ 高塚 成昭 "リチウムアルミニウム合金系熱電池のエージング性能", GS News Technical Report, v.63, no.1, p.36, GS Yuasa Corporation(2004)
- ^ R. A. Guidotti, P. Masset "Thermally activated ("thermal") battery technology Part I: An overview," Journal of Power Sources, Vol.161(2006), pp.1443-1449.
- ^ 昭和飛行機工業 電気自動車と金属/食塩電池
- 1 溶融塩電池とは
- 2 溶融塩電池の概要
- 3 関連項目
溶融塩電池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 16:06 UTC 版)
リチウムイオン電池は正極(プラス極)がリチウム含有金属酸化物、負極(マイナス極)が炭素系材料で非水系の電解質を用いた二次電池である。2010年時点で電解質として有機溶媒などが使用されている。これを自動車用電池として用いた場合、自動車事故に際し電池が発火する事が危惧されている。イオン液体は難燃性が高い事からそれらに替わる電解質として用いる自動車用の安全なリチウムイオン電池の開発がなされている。 ナトリウム-金属酸化物電池(通称ゼブラ電池)はAlCl3-NaClを混合して得られる、Na陽イオンとAlCl4陰イオンからなる分子性溶融塩を溶媒としFeCl2またはNiCl2を溶解した液を正極に、金属ナトリウムを負極とする二次電池である。重量当たりのエネルギー密度と出力密度が大きいためヨーロッパを中心に電気自動車用二次電池としての開発が進められている。 リチウム合金-二硫化鉄電池はFeS2を正極にLi-Al合金またはLi-Si合金を負極とし、アルカリ金属ハロゲン溶融塩のLiCl(44wt%)-KCl(56wt%)を電解質とする二次電池である。この溶融塩は溶融温度が352°Cで電池としての動作温度450-500°Cである。このため使用の際には電池を動作温度まで加熱して使う。逆に、充電後室温で保存すれば自己放電を起こさないので長期保存の保存が可能である。この電池は使用する時加熱するため(熱電池)と呼ばれている。
※この「溶融塩電池」の解説は、「溶融塩」の解説の一部です。
「溶融塩電池」を含む「溶融塩」の記事については、「溶融塩」の概要を参照ください。
溶融塩電池と同じ種類の言葉
- 溶融塩電池のページへのリンク