源氏山
源氏山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 16:48 UTC 版)
『皇国地誌』は以下のように記す。「直立二八丈本村の中央に位す。山上へ登臨すれば、一目の下に七州を望むべし。その東南は本郡の六国見および武州金沢諸山重畳せり。転じて西北を瞩すれば上州の赤城榛名あるいは秩父の峰巒、連綿として起伏し、その後口に高く聳へて雲中に縷々と烟火を噴くものは信州の浅間嶽なり。また西方を仰ぎ望めば富嶽の白雪玲瓏として不絶皐天に連り、甲斐の身延、本州の雨降、二子は児孫の如し。金時山は壮士の怒立する者の如くして脚下には整列す。稍々頭を左に回らせば、豆州の天州は青螺の壮を呈す。その側らに波瀾渺茫の際に巨船および漁舟の白帆、殆ど白鳥の遊舞するに髣髴たり。嗚呼此観海山の勝景と謂て可なり。」当地の旧家である森家の家譜によると、源義家の六男である源義隆を同家の元祖としているという。この山の西側には、直線的に下る横浜市内でも有数の急坂があり、富士山を正面に望む。また、中腹にある子の神公園の案内板には、源氏山、天台、日向山といった小地名の説明がある。
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