水蒸気噴火
火山活動のうち、地下水が熱せられて水蒸気となり噴出する現象。火山における水蒸気爆発。
水蒸気噴火では、多量の地下水が下方のマグマの熱によって気化し、高圧によって爆発的に噴出する。マグマが直接に噴き出す噴火ではないため、溶岩による被害は生じないものの、水蒸気爆発の高圧により火道や火口が破壊され、そのつぶてが火山灰や火山弾となって周辺に害を及ぼす。また、火山灰が熱を持ったまま山体を流れ落ちる火砕流を発生させることがある。
通常は「噴火」といえばマグマを噴き出す火山活動を指すが、これを水蒸気噴火と区別する必要がある場合は特に「マグマ噴火」と呼ばれる。マグマ噴火に水蒸気爆発が伴う「マグマ水蒸気噴火」と呼ばれる現象もある。
2014年9月27日に長野県と岐阜県の境に位置する高峰・御嶽山が突如として噴火し、登山客が巻き込まれて死亡するなどの被害が出ているが、この御嶽山の噴火は水蒸気噴火であると見られている。
すいじょうき‐ふんか〔‐フンクワ〕【水蒸気噴火】
水蒸気噴火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:28 UTC 版)
マグマの噴出を伴わない比較的小規模でかつ溶岩ドームを形成しない水蒸気噴火でも噴出物に水蒸気を多く含むため、小規模な比較的温度の低い火砕流を起こすことがある。
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水蒸気噴火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 16:05 UTC 版)
マグマ(本質物質)が地表に噴出しない噴火。 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を水蒸気爆発という。 爆発的な噴火だが規模はあまり大きくなく火山灰を噴出する程度の噴火も含まれるため、日本では水蒸気噴火と呼称することが一部の火山学者から提案されている。
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