水蒸気改質法との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/10 14:27 UTC 版)
炭化水素系燃料から水素ガスを生成するには水蒸気改質法が古くから用いられており、こちらのほうが水素の収率も高い。 部分酸化法の利点は起動時間に優れ、小型化が可能なところである。東北大学の高村仁らの研究によると、1 kW級の燃料電池が必要とする毎分10Lの水素を生成するには水蒸気改質法では容量20 Lの改質器が必要なところ、触媒部分酸化法により6 cm角 (0.22 L) の改質器で生成できることを確認した。この改質器は耐熱ステンレス製セパレータとセリウム酸化物を主原料とした酸素透過膜で構成されており、780 ℃まで加熱しても割れることがない。 JPEC横浜研究室の研究によると、白灯油を水素源とするPEFCによる 1kW級の燃料電池を試作したところ、部分酸化反応が安定するまで5-8分と短時間であり、500時間連続稼働させても反応は安定しており、1000時間以上の稼働が見込めるとの結論が得られた。
※この「水蒸気改質法との比較」の解説は、「部分酸化法」の解説の一部です。
「水蒸気改質法との比較」を含む「部分酸化法」の記事については、「部分酸化法」の概要を参照ください。
- 水蒸気改質法との比較のページへのリンク