水津一朗の説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/25 17:05 UTC 版)
Landschaft論に近い学者として、京都大学文学部教授や奈良大学学長などを務めた水津一朗がいる。水津は著書『地域の構造-行動空間の表層と深層-』においてドイツのヴィンクラー(E. Winkler)の地理学的方法論に関する15の命題を以下の3つに整理した上で、数学的に説明した。 個々の現象(e)…分布・相互作用・人間と自然との関係など 地表の部分(Rm)…空間・場所・海洋・景観・環境など。これが「地域」に相当する。 地表(E)…地表全体を指し、地表の部分(Rm)の総和である。カロルが「地球の被覆」(Erdhülle)と名付けたものに相当する。 水津はこれらの3つの関係を「Eの部分集合がRmであり、Rmの元(要素)がeである」とした。つまり、数学的に記述すると E ⊃ R m , R m ∋ e {\displaystyle E\supset Rm,Rm\ni e} となる。
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