概要と位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 22:00 UTC 版)
太陽の半径は約70万 kmで直径約140万 kmとなり地球の直径の約109倍の大きさである。質量(太陽質量)は地球の約33.3万倍にほぼ等しい約1.989×1030 kgであり、太陽系の全質量の99.86 %を占める。平均密度は水の1.4倍であり、地球の5.5倍と比べ約1/4となる。 太陽が属している銀河系では、その中心から太陽までの距離は約2万5千光年であり、オリオン腕に位置する。地球から太陽までの平均距離は約1億4960万 km(約8光分19光秒)である。この平均距離は地球太陽間距離の時間平均と考えても、地球の軌道長半径と考えてもどちらでも差し支えない。なお、この平均距離のより正確な値は 149597870700 m(誤差は 3 m)で、これを1天文単位 (au) と定義する。なお、2012年8月の国際天文学連合 (IAU) の決議で 1 au の値は誤差 ±3 m を除いて正確に 149597870700 m であると再定義された。この距離を光が届くのに要する時間は8.3分であるので、8.3光分とも表せる。太陽は銀河系内の軌道を一周するのに約2億2500万から2億5000万年ほどかかるとされており、それを太陽の公転軌道とするならば、太陽の自転軸はおよそ60度傾いている。公転運動ではこと座、ヘルクレス座の方向に向かって移動している。[要出典] 太陽の数値を単位に用いるような場合、それらは太陽を表す記号☉をつけて表す。例えば太陽質量ならばM☉、太陽光度ならばL☉で表示する。時間の基準も、現在は原子時計で決まる1秒を基底にしているが、かつては地球の自転と公転、人間の視点からすると日の出や日の入りや季節の一巡を基準に「日」や「年」を決める太陽暦・太陰太陽暦が使われた。
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