極超音速機
マッハ5を超える極超音速で飛行する航空機の総称。旅客機(極超音速旅客機)を指すことが多い。
極超音速機は、例えば太平洋を横断するような超長距離を短時間で行き来できる航空機技術として検討や研究が進められている。2014年時点では実用化には至っていない。
極超音速はミサイル技術としても注目されており、極超音速で飛行する「極超音速ミサイル」の研究開発も各国で進められている。この速度になると迎撃困難であり、ミサイル防衛(MD)も突破可能になるとされている。こちらも2014年時点では実用化には至っていない。
関連サイト:
極超音速機技術の研究開発 - JAXA(宇宙航空研究開発機構)機体システム研究グループ
極超音速機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 14:29 UTC 版)
極超音速機(きょくちょうおんそくき)とはマッハ5.0以上の極超音速:ハイパーソニック(Hypersonic Speed)で飛行する航空機である。なお極超音速の定義に関しては確固たるものはなく、複数存在する。最も簡潔なものがマッハ5.0以上とするもの。他にはよどみ点温度がHigh Temperature Effectを誘発するほど高くなってきたところとするもの、また流体の運動エネルギーが内部エネルギーを大きく上回るところとするもの、などがある。ただしいずれもおよそ同じような定義になる[1]。
- ^ William H. Heiser and David T. Pratt, Hypersonic Airbreathing Propulsion
- ^ 中村佳朗 講義テキスト「圧縮性流体力学」 名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 流体力学研究室
- ^ ISAS/JAXA 安倍・船木研究室 大気突入技術
- ^ JAXA宇宙輸送用語集「熱防護システム」
- ^ JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語
- ^ 山田哲哉, 安部隆士「「はやぶさ」カプセルの地球大気再突入時におけるプラズマ現象とその周辺」『プラズマ・核融合学会誌』第82巻第6号、プラズマ・核融合学会、2006年6月、368-374頁、ISSN 09187928、NAID 110006282076。
- ^ 極超音速旅客機技術
- ^ 極超音速ターボジェットのマッハ4推進風洞実験に成功
- ^ JAXA、極超音速小型実験機の風洞試験を2月頃実施へ - 旅行業界・航空業界 最新情報 - 航空新聞社
- ^ “極超音速型エンジン開発へ、観測ロケット打ち上げ成功…「宇宙輸送での実用化につなげたい」”. 読売新聞 (2022年7月24日). 2022年7月24日閲覧。
- ^ 中国が新型ICBM「東風41」を公開 全米を射程 - 日本経済新聞
- 1 極超音速機とは
- 2 極超音速機の概要
- 3 関連項目
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