桧川亮(ひかわ りょう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/07 13:42 UTC 版)
「弁天様には言わないで」の記事における「桧川亮(ひかわ りょう)」の解説
マンション「七福ハイツ」(しちふくハイツ)管理人にして文学賞「植木賞」作家、そしてヴィジュアル系インディーズバンド「ブルーベルベット」のヴォーカルとして活躍する青年。この名は作家並びに歌手としての通称で、プライベートでも概ねこの名で呼ばれるが、弁天からは本名の花山大吉(はなやま だいきち)をもじって「大ちゃん」と呼ばれる。容姿端麗だがナルシストで、わがままで身勝手、口が悪く、女性にだらしが無いなど、言動に問題の多い人物。また、かなりの音痴。成人してからも尻に残る蒙古斑に悩む。物語前半、出会って以来なかなか自分になびかない秋元勇紀を何とか口説こうとするが、相手にされないばかりか自らの言動や弁天の失敗や悪戯も相まって「変態」「最低」との悪評を受ける。物語後半、バンドメンバーに罵詈雑言を浴びせ口論の末に相次ぎ解雇したせいでバンド活動ができなくなり、小説の依頼にエッセイを書いたために連載を打ち切られ、さらに七福ハイツのオーナーが離婚に伴い自ら管理人として住み込むことにした煽りを食って住まいを無くし、生活の基盤を失った。解雇した元バンドメンバーの罠による嘲笑の中で弁天に救われ、「音楽で世界を取る」決意をし、彼女により新しいバンドメンバーとしてミキと毘沙奈に引き合わされた。以後も、毘沙奈への想いから努力するミキをせせら笑ったり、演奏について彼に辛く当たることが間々あったが、一方で「自分を見下した相手をいつか見返せ」「仙人の力を借りることは、やましいことではない」など自分なりの助言を彼に与えることもあった。周囲の人々を何かと怒らせたり困らせる言動が多かったが、ブルーベルベット最後の大舞台を成功させるため死をも厭わない覚悟を毘沙奈に語ったり、弁天が懐かしがった「光核桃」(コアンホータオ)を会場に満開に咲かせることを事実上最後の願いとするなど、心の内には別の側面を秘めていることを窺わせた。
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