有岡古墳群
有岡古墳群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 01:02 UTC 版)
有岡古墳群(ありおかこふんぐん)は、香川県善通寺市に分布する古墳群。弘法大師の祖先ともいわれる豪族の墓群とも言われる。同じ系統の首長墓とされる古墳が集まっており、1984年11月29日に国の史跡に指定された[1][2]。
古墳一覧
野田院古墳
- 時期:3世紀後半
- 全長:44.5m
- 種類:前方後円墳。
- 前方部:長さ23.5m×最大幅13m×高さ約1.6m
- 後円部:直径21m×高さ約2mで「積石塚」になっている。
- 出土遺物:ガラス玉、鉄、剣、土師器、壷形土器など
王墓山古墳
- 時期:6世紀半ば
- 全長:46m
- 種類:前方後円墳
- 出土遺物:須恵器などの土器類、首飾りなどの装飾品、武具・馬具類、大和政権が配下に入った地方豪族に渡したという金銅製冠帽や銀象嵌を施した鉄刀など。
- 備考:横穴式石室がある。
宮が尾古墳
- 時期:6世紀後半
- 備考:両袖式横穴式石室を持つ装飾古墳。壁面には線刻画があるという全国的に珍しいもの。四国では香川県でのみ確認されている。玄室の奥の壁には古代の殯を描いたとされる人物群などが描かれている。
磨臼山古墳
- 種類:前方後円墳
- 規模:全長50m、後円部直径28m、後円部高さ4m、前方部幅8m、前方部高さ2m[2]。
- 備考:主体部からは香川県国分寺町鷲ノ山産の石材を使用した割竹形石棺が出土。国の重要文化財[3]。
古墳の日
善通寺市は4月29日を「古墳の日」に制定しており、普段は入ることのできない宮が尾古墳と王墓山古墳の横穴式石室内部、野田院古墳の墳丘などを一般公開している[2]。
位置
脚注
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