春待姫【ハルマチヒメ】(観賞樹)
登録番号 | 第13608号 | |
登録年月日 | 2005年 12月 7日 | |
農林水産植物の種類 | つばき×茶 | |
登録品種の名称及びその読み | 春待姫 よみ:ハルマチヒメ | |
品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 柴田道夫、間竜太郎、岸本早苗、小野崎隆、谷川奈津、家弓實行 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、つばき「小紅葉」に茶「やまとみどり」を交配して育成されたものであり、花は黄白色で鮮紫ピンク色の縦絞りが入り、一重咲きの極小輪となる鉢物向きの品種である。樹形は普通、樹高はやや矮性、枝の太さ、分枝性及び節間長は中である。葉形は卵形、葉の大きさは中、葉姿は縁の外曲、先端の形は微凸形、葉脚の形は鋭脚、色は濃緑、光沢は有、厚さは中、葉縁の形は鈍い細鋸歯、葉柄の長さは中、葉柄及び葉の毛は葉柄に少しである。花は一重咲き、花形は杯状咲き、着き方は横向き、大きさは極小輪である。花色区分は複色、花色(地色)は黄白(JHS カラーチャート2201)、複色花の区分は絞り、絞りの区分は縦絞り、斑の色は鮮紫ピンク(同9504)である。外花弁の形は楕円形、弁脈は少し有り、弁縁の形は丸、花弁数は9以下、外花弁の曲り方は内曲である。蕾の形は円形、雄ずいの形はさざんかしべ、花糸の色は濃黄、葯の色は黄、花弁と雄ずいのゆ着はする、子房の毛は多、子房の室数は4、花の香りは無である。開花期は初冬~春咲きである。「炉開き」及び「茶中間母本農1号」と比較して、花形が杯状咲きであること、花弁が黄白の地色に鮮紫ピンクの縦絞りが入ること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成2年に農林水産省野菜・茶業試験場久留米支場緑化植物研究室(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、鹿児島県枕崎市)において、つばき「小紅葉」に茶「やまとみどり」を交配し、その後、野菜・茶業試験場安濃ほ場(同、三重県安芸郡安濃町)において、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
- 春待姫のページへのリンク