文学的描写
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 15:32 UTC 版)
修辞学者大ピロストラトスによる『エイコネス』では、ケンタウレについて以下のような簡単な記述がある。 馬であるところのケンタウレのなんと美しいことか。白い牝馬から生まれるもの、栗色の牝馬につくもの、被毛がうすくなっているものもあるが、手入れの行き届いた馬のように輝いている。黒い雌馬から生まれる白い雌のケンタウレもいて、色の対立が全体の統一された美しさを生み出している。 詩人オウィディウスによる『変身物語』では、ヒュロノメーについて以下のような簡単な記述がある。 高い森の、ケンタウロスの女の子の中で、誰よりも気さくな人はいなかった。彼女だけが、愛と甘い言葉を勝ち取る方法で、サイラスを抱きかかえていた。艶やかな髪を梳き、そのカールにローズマリーやスミレ、バラなどを順番に絡ませ、時には純白のユリを身につけていた。一日に二度、パガサエの高い森から流れてくる清らかな小川で顔を洗い、二度、その流れに体を浸し、左脇と肩には選び抜かれた獣から身につけたもの以外の皮膚を身につけようとしなかった。 ウィリアム・シェイクスピア作の『リア王』第4幕第6場124~125行では、ケンタウレを以下のように指している。 上半身は女性ながらも、腰から下はケンタウロス。
※この「文学的描写」の解説は、「ケンタウレ」の解説の一部です。
「文学的描写」を含む「ケンタウレ」の記事については、「ケンタウレ」の概要を参照ください。
- 文学的描写のページへのリンク