政宗死後の若林古城とは? わかりやすく解説

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政宗死後の若林古城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 16:28 UTC 版)

若林城」の記事における「政宗死後の若林古城」の解説

後を継いだ伊達忠宗によって若林城廃止され家臣若林屋敷引き払ったその後の城は若林古城呼ばれたが、小泉古城、あるいは単に古城呼ばれることもあった。城内建物仙台城二の丸移された。焼火間、虎間、御納戸茶道部屋、御鑓間、上台所御風呂屋大台所小姓間、御用間、肴部屋、御鷹部屋算用屋が移築という。第5次発掘調査見つかった建物のうち2つが、二の丸絵図描かれ大台所と焼火間(たきびのま)にあてはまるのではないかという指摘があり、台所については大きさ絵図のものと一致することが確認されている。また、家臣茂庭氏が門を拝領し仙台屋敷に立てたという史料仙台城下の町人である泉屋衛門屋敷若林城黒書院移築であるとする史料 がある。 史料を欠くが、瑞鳳殿御供所若林城書院移築松音寺山門移築と言い伝えられている。これらのうち現存するのは松音寺の門だけである。 城跡には、若林薬園置かれ人参などの薬草栽培された。第5次発掘調査若林城廃絶後に作られた畑の畝跡らしいものが見つかっており、薬草畑の跡ではないかとされる設置年は不明で、史料見え最初は、延宝8年1680年) である。この頃全国的に和薬生産発展しつつあり、貞享元年には(1684年)には城下商人北村七が薬種仲間代表して江戸で種を買い付け仙台藩了解のもとに国分生巣原と小泉村土地借りて薬園開いた享保4年1719年)に商人たちは藩営の若林薬園利用願い出た。これについては、小泉村薬園若林薬園同一視し商人開いたものを藩が召し上げたとする説もある。結局若林薬園開放されなかったようで、元文3年1738年)に藩士松田平蔵人参植えつけ短くとも寛延2年1749年)までは薬園菜園守として勤務していた。歴代藩主の中では伊達宗村薬園関心寄せ三度訪れて人参様子見た。 後の地誌によれば寛永年間1624年 - 1644年)の末に、若林御米蔵が表通に石かけ屋根建てられたという。安政2年1855年)には古城御蔵に籾千俵を入れたという史料がある。これは城外施設であろうまた、琵琶首花壇にあった鉄砲薬が、延宝元年1652年)の火災きっかけ若林移転した若林焔硝蔵では貞享4年1687年10月30日火災があり、甚だ鳴動した鉄砲薬1600貫目焼け火薬製造中の人足8人が死んだ2人死骸も見つからなかった。焔硝蔵についても、御牒同じく城外施設ではないかとする説がある。 城の土手には立て札があり、土手往還内側への進入禁じていた。城下町は、一部仙台組み入れられたほかは田畑になった寛保元年1741年5月に、仙台藩江戸幕府対し仙台城下若という所にある下屋敷の堀の修理願い出た。南の堀にはたたえられ農業用ため池になっているが、北の堀が近年崩れたのでやはり用水のために補修したいという内容である。城や要害異なり修理幕府許可要するものではないが、工事幕府不審を招くことを恐れて届け出たものであった当時その下屋敷には屋敷守一両人がおかれているだけであった幕府許可はすぐに下り寛保3年1743年11月9日北堀普請完了した完成前年12月若林城小泉村から仙台飛び地移された。堀の修理安政3年1856年)にも実施され、2千人普請あたったという話があった。 。

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