擲弾兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/30 04:14 UTC 版)
擲弾兵(てきだんへい、Grenadier)は近世ヨーロッパの陸軍で組織されていた歩兵部隊の一種。当初は擲弾(Grenade)の投擲を主な任務としていた。19世紀中頃に本来の用兵での擲弾兵部隊は消滅したが、本項ではその後現在に至るまでの、擲弾の投擲を任務とする兵士及び「擲弾兵」の称号を持つ兵士についても述べる。
- ^ ギリシア火の性質については、燃焼するだけの石油系物質であるという記述と、水中でも燃える(成分に酸化剤が含まれている?)、または水を吸って燃え上がるというナトリウム等と水の反応(水素を生じて爆発的に炎上する)を想わせる記述が存在している。
さらにはギリシア火を爆発させて鉄片やガラス片を飛散させる構造の擲弾が現存する(ギリシア火自体が爆発性を有する証左でもある)一方で、火炎放射器のように使用されている様子が描かれた絵画が存在したり、点火してから樽に詰めてカタパルトから投擲するという記述が存在したり、その樽が轟音を発しながら飛来したとの記述が存在する事から、その成分や用法についての確定した説は無い。
- ^ 中世の“てつはう”と伝承されている金平糖のような形状の陶製擲弾が現存しているが、これが当時の物であるという確たる証明がなされている訳では無い。
- ^ 種子島に伝来した火縄銃より以前の形態である原始的な手銃も、瀬戸内海の沿岸地域で発見・出土している。
- ^ 軽歩兵は同じくプロイセン陸軍の伝統に倣って猟兵 (Jäger)と呼称される。特に空挺部隊と山岳部隊はそれぞれ降下猟兵 (Fallschirmjäger)、山岳猟兵 (Gebirgsjäger)と呼ばれた
- ^ ベトナム戦争を描いた映画『地獄の黙示録』(Apocalypse Now) のドラン橋のシーンで、このベトミン軍の攻撃を彷彿とさせる光景が出てくる。
攻撃を受ける側の米兵の視点で描かれているが、突進してくるベトナム兵の姿は見えず、彼等が叫ぶ“GI! Fuck YOU!”という声と、指揮官すら逃亡して見捨てられた状態の黒人兵達が機銃を乱射する様が、米兵が打ち上げる照明弾の眩さとともに映し出される。
こうした悪罵はレイテ島の戦いに参加した米兵も回想しており、日本兵から“ベーブルースと地獄に落ちろ!”という印象的かつ意味不明な悪罵を浴びせられたという。日米野球交流試合でベーブルースが来日したのはレイテ戦のちょうど10年前に当たる1934年11月の事だった。
- ^ ベトナム人の若者の多くが、この擲弾攻撃に決死の覚悟で挑み、仏軍の防衛手段を崩壊させる事に成功したが、その代償として北部ベトナムの社会は大量の戦死者を出した。
独立後のベトナムで彼らはLiệt Sĩ(烈士)と呼ばれ、各地に彼らを祀る廟が建立されている。
- ^ フランス・米国にとって青天の霹靂となったディエンビエンフーへの包囲攻撃プロジェクトを実現させたのは、ソ連の援助した野砲・ロケット砲・弾薬・トラックと、砲や重火器を操作して実戦に参加した中国軍事顧問団、人海戦術で中国国境からの兵站線を切り開き維持したベトミン軍と、ベトナム人との恩讐の歴史を乗り越えてベトナム独立に協力した山岳地帯の諸民族との緊密な連携であり、これを実現させたベトナム人のプロジェクト実現能力は、その後の対米戦でも遺憾なく発揮された。
- ^ 当時のサイゴン市内の外国人向けレストランは、ベトコンの擲弾攻撃で頻繁に攻撃されたため、窓から投げ込まれる手榴弾を防ぐために、必ず金網が張られていた。
- ^ ベトナム軍は対米戦での経験と、米軍が南ベトナムに残した先進兵器と、ソ連の援助した先進兵器で武装しており、文化大革命の影響で現代化が遅れていた中国の人民解放軍に比して大幅に現代化されていた。
またソ連が開発した新型の毒ガスによる攻撃が行われたとの主張もある。
- ^ 参照動画(ロシア語)。RPGが紹介されているが、ドイツ国民擲弾兵の映像も一瞬ながら登場する
- ^ 三河煙火の歴史・その1 三河煙火の発祥は
林屋辰三郎 『天下一統』 「日本の歴史」 十二巻 中公文庫 - ^ ルネ・シャルトラン『ルイ14世の軍隊 : 近代軍制への道』稲葉義明訳、新紀元社、2000年。ISBN 978-4-88317-837-7。
- ^ Philip J Haythornthwaite (1991). Frederick the Great's Army (2): Infantry. London: Osprey. ISBN 978-1-85532-160-1.
- ^ フィリップ・ヘイソーンスウェイト『オーストリア軍の歩兵1740‐1780―マリア・テレジアの軍隊』楯野恒雪訳、新紀元社、2001年10月。ISBN 978-4-7753-0004-6
- ^ W Y Carman; Richard Simkin (1985). Richard Simkin's Uniforms of the British Army : Infantry, Royal Artillery, Royal Engineers and other corps. Exeter, England: Webb & Bower. ISBN 978-0-86350-031-2.
擲弾兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:32 UTC 版)
擲弾(手榴弾)を投擲する兵士。近世ヨーロッパで登場したが、当時のそれは危険が大きい割に効果が低かったため擲弾を使用する機会がほとんど無くなったものの、精鋭部隊の名誉称号として使われるようになった。
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擲弾兵
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「大陸軍 (フランス)」の記事における「擲弾兵」の解説
擲弾兵はナポレオン戦列歩兵の精鋭であり、敵に打撃を与える部隊として古参兵で占められた。新しく作られた大隊には擲弾兵中隊が無かった。ナポレオンは、2回の方面作戦に参加させた後に最強で勇敢で背の高いフュジリエを擲弾兵中隊に昇格させ、大隊の中には2個以上の擲弾兵中隊ができたものもあった。
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擲弾兵
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「トップシークレット (ゲーム)」の記事における「擲弾兵」の解説
背中に擲弾弾倉を装備した兵士。そこから取り出した擲弾を投擲して攻撃する。
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「擲弾兵」の例文・使い方・用例・文例
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