成り立ちの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 22:58 UTC 版)
歴史的には階級闘争を重視するマルクス主義の影響を強く受けた社会主義・共産主義において、みずからを労働者階級・プロレタリアート(無産階級)の政党と位置づけたことが大きい。このとき打倒の対象としての資本家階級の政党は蔑称的にブルジョアジー政党(政治体制としてはブルジョア民主主義)とされた。実際にはブルジョワジー政党とされる側(主に保守政党や中道政党)が自らを階級政党と位置づけることはあまりない(国民政党と称するのが普通である)。 その後、ロシア革命後にマルクス主義のなかでもレーニン主義(マルクス・レーニン主義)が大きな力を持つと、農民も大きな位置づけを占めることとなり、労働者階級と農民階級をあわせた政党となった場合(例えば労働農民党、中国共産党など。レフ・トロツキーはこれらを「二階級政党論」と呼んで批判した)と、農民部門の政党を独自につくった場合(例としては東ドイツのドイツ民主農民党、ポーランドの統一農民党など)がある。また階級政党はその社会階級において広く支持基盤を張りめぐらすことで強化されるため、同時に組織化に力を入れる大衆政党(組織政党。幹部政党の対義語)である場合が多い。もっとも、特定の社会階級を代表すると称する少数の革命家による、大衆性の弱い組織となる場合もあり得る。
※この「成り立ちの経緯」の解説は、「階級政党」の解説の一部です。
「成り立ちの経緯」を含む「階級政党」の記事については、「階級政党」の概要を参照ください。
- 成り立ちの経緯のページへのリンク